スポーツ

ヤクルト「黄金期」は野村監督以外の監督にも「功績」あった!荒木大輔が回顧

 今季、オリックス・バファローズとの日本シリーズを制し、日本一に輝いた、高津臣吾監督率いる東京ヤクルトスワローズ。真中満監督の2015年以来、6年ぶりのリーグ優勝、若松勉監督の01年以来、20年振りの日本一をヤクルトにもたらした。

 ヤクルトを初の日本一に導いたのは、1978年、広岡達朗監督で、次なる日本一が、故・野村克也監督だ。93年、95年、97年と、90年から9年の在籍期間中、3度の日本一を経験。「ID野球」を引っ提げ、高津臣吾監督はじめ、古田敦也氏、広澤克実氏、池山隆寛氏など、投打におけるスター選手を育成し、ヤクルトの黄金期を築いた。

 が、その黄金期を築くこととなった功績は、87年から89年までヤクルトの監督を務めた故・関根潤三氏にもあると語る人がいた。

 主にヤクルトで活躍した元プロ野球選手・荒木大輔氏で、プロ野球のOBが1300人所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉の12月6日付け投稿回に出演してのことだ。

 関根氏が監督を務めた3年間はすべてBクラスだったが、荒木氏はこう力強く語った。

「チャンスを多くくれる監督だったんですね。(中略)選手が失敗しても、どんどんその場を与えてくれる。(中略)ヤクルト黄金期の半分くらいは、関根さんの時の財産と言うか、関根さんの時に、かなり我慢して使ってもらってて、力を蓄えて、技術を磨いた人たちが、野村ID野球に入っていくんです」

 もっとも、「ただ関根さんだけでは勝てなかった」と野村監督の功績も十分に認めている荒木氏。かつて、野村氏が阪神タイガースの監督を務めた99年から3年連続で最下位だったが、後を受けた故・星野仙一監督が2003年にリーグ優勝を遂げた経緯もある。

 名監督と呼ばれる裏には、その華々しい戦績にいたるまでの下地を作る一見目立たない監督もいる。プロ野球の世界には、そんな、“バトンの継承”も必要なのだとしみじみ感じ入った。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
2
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え