スポーツ
Posted on 2014年06月12日 09:57

山口健治の“江戸”鷹の目診断「高松宮記念杯」

2014年06月12日 09:57

3度目の頂点挑む浅井康太が直線一気!

 ケガによる欠場の時期があっても、数場所走れば実戦の勘は戻ってくる。

 今年のGI第3弾が宇都宮「高松宮記念杯」(6月12日【木】~15日【日】)。S級S班が4人になってから西高東低の状態が続く中、今年初めての東日本でのGI戦となる。東日本勢の奮起を望みたい。

 宇都宮バンクの顔といえば、神山雄一郎。46歳になるが、まだ一線級の実力者。2月高松全日本選抜ではファイナリスト入りし、そのレースで落車骨折をしたものの、復帰戦だった4月伊東共同通信社杯では「後半戦は楽について行けた」と言う。実績ナンバーワンのベテランでも、走ってみないと不安になる。

 そして、5月の取手全プロ記念で取材した時は「宮杯に向けて、練習している」と表情は明るかった。宇都宮だけではなく、全国の神山ファンを納得させる雄姿を見せてくれると期待したい。

 神奈川の勝瀬卓也も落車で2場所欠場したが、前走の川崎記念では決勝戦進出と結果を出した。回復が早かったのは、勝瀬自身が川崎駅近くに開いたスポーツジムでトレーニングを積んでいるからだろう。九州の坂本亮馬が来ているのも刺激になっている。

 さて、並びと展開。関東は池田勇人─後閑信一─神山雄で折り合う。南関の根田空史─新田康仁─林雄一、北日本の飯野祐太─菊地圭尚までが東日本の圏内。西日本は、中部の深谷知広─金子貴志─浅井康太のSSトリオ、近畿の脇本雄太─稲川翔。九州の菅原晃─井上昌己─大塚健一郎も有力で、切れ目からの戦いになりそうな岩津裕介は、小倉竜二が勝ち上がれば瀬戸内コンビで結束か。

 主導権は脇本が譲らず、好位を狙うのは池田と菅原。深谷は500バンクの7番手、前でやり合うのを見て仕掛ける。

 本命は浅井。長走路の3番手でパワーを温存し、直線一気で11年岐阜オールスター以来3度目の頂点に立つ。対抗は追い込み鋭い稲川。3番手評価は大舞台に強い後閑と自在性冴える岩津が互角だ。

 伏兵は、内藤宣彦、上原龍、稲毛健太の3選手。うまさとしぶとさが光る北日本の追い込みが内藤。1着から手広く流したい。上原はまくりに磨きがかかってきた。ラインができれば突き抜ける。逃げても簡単には失速しなくなったのが稲毛。後攻めの自力型が甘く見ると、前残りがある。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能6/10発売(6/19号)より

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