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記事全文を読む→山口健治の“江戸”鷹の目診断「久留米記念」
◎深谷=○浅井に中川が襲いかかる
断然の本命でも取りこぼすことがある。力を過信して、その持ち味を封じられた時だ。
「久留米記念」(6月21日【土】~24日【火】)に出走予定のS級S班は、浅井康太と深谷知広。単騎でも局面を打開できる戦闘力があるこの2人が並ぶとなれば、本命視するしかない。ただし、それでも波乱は起きる。予期せぬ展開に“踏んで届かず”があるからだ。
結束の固い九州ラインを先導するのは、ホームバンクの吉本卓仁。記念より上のグレード戦では準決勝戦突破に苦しんでいるが、機動型としての自負がある。ホームから発進して、まくり1着・浅井の3着と好走した12年7月(2月と2度開催)のレースができれば、下馬評を覆すシーンが現実になる。
自粛欠場選手を除けば、賞金ランキング5位(6月12日現在)につけているのが松岡健介。2月高松全日本選抜2着が大きい。落車があったとはいえ、ツキを味方にできるのは力があってこそ。メンバーしだいでは、中部の3番手もある。
さて、並びと展開。九州は地元両者、吉本─坂本亮馬の3、4番手を中川誠一郎─大塚健一郎が固め、中四国は三宅達也─堤洋。そして近畿は松岡─南修二、中部が深谷─浅井だが、松岡は中部後位の選択も。東日本勢は関東の木暮安由─神山雄一郎、南関の桐山敬太郎─山賀雅仁、北日本の菊地圭尚─大槻寛徳が圏内と見た。
ラインの長さを利して吉本が主導権を取り、中四国がその後ろ。木暮と桐山はイン粘りもありそうだが、深谷はいつもどおり、まくりにかける。
◎深谷=○浅井で、マッチレース濃厚。木暮がトリッキーに動いて前がやり合うようなら、さらに有利になる。3番手評価は中川。願ってもない2段ロケットが決まれば逆転がある。12年2月のここを優勝している神山雄は、早めの切り替えで勝負に出ても、届くかどうかだ。
伏兵は紫原政文(福岡・61期)、市川健太(東京・82期)、矢口大樹(千葉・95期)の3選手。
紫原は地元というだけでなく、師匠・中野浩一の名前が付けられた冠レース。同期の神山雄が出走し、7月から半年でのS1復帰も決まっている。差し切り連発もある。同じ機動型でも市川はまくり、矢口は徹底先行。特に矢口は目標にされる分厳しいが、粘り切れば自信になる。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能6/17発売(6/26号)より
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