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WBC「負の遺産」選手編/村上宗隆・佐藤輝明・藤浪晋太郎…異常不調の原因は「大谷翔平になりたい病」だった

 プロ野球の開幕からおよそ1カ月、ヤクルト・村上宗隆、阪神の佐藤輝明が、考えられない打撃不振に陥っている。また、海の向こうのメジャーリーグでは、アスレチックスの藤浪晋太郎がデビュー戦から背信投球を続け、早くも中継ぎ降格を言い渡された。

 もちろんリーグ開幕から成績が上がらない選手はほかにもいるが、それにしても村上、佐藤、藤浪の絶不調ぶりは度を越して異常だ。その原因はどこにあるのか。

 実は今、スポーツ紙や全国紙の野球担当記者の間から「3選手を襲った大不調の原因はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にあるのではないか」との指摘が上がり始めている。全国紙プロ野球担当記者が、コトの真相に切り込む。

「WBCで投打にわたる異次元の大活躍を見せつけ、MVPまで受賞した大谷翔平の『負の遺産』です。その姿を目の前で目撃した村上はむろんのこと、球場の外から目の当たりにした佐藤や藤浪も『オレも大谷のようになりたい。いや、なってみせる』と考えたと思われます。そのライバル意識が空回りする形で、ドツボにハマッているのだと」

 最近の佐藤にはようやく復調の兆しが見えてきたが、開幕からの村上や佐藤の打撃フォームを見ると、大谷の豪快なスイングを真似したかのような、概して下から一気にすくい上げる大振りが目立つ。また、藤浪も大谷ばりのスピードとキレを意識しすぎて力み、暴投や四死球を連発する自滅状態に陥っているように見えるのだ。

「大谷は異次元の二刀流を可能にするフィジカルを地道に作り上げるとともに、そのフィジカルを維持するためのストイックなトレーニングにも余念がありません。そこから生み出される驚異的な打撃や投球の形だけを真似したところで、フィジカルが伴わない村上や佐藤や藤浪が、結果を出せないのは当然のこと。むしろ自分の打撃や投球の形を崩して、大スランプに陥ることになるのです」(前出・全国紙プロ野球担当記者)

 憧れの気持ちは時に、身のほど知らずのライバル意識に変容していく。大谷がWBCで放った名言「憧れるのは、やめましょう」が思い出される。

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