スポーツ
Posted on 2023年08月21日 17:58

阪神・岡田監督「二盗憤死」猛抗議にOBも悩む「走者側」「守備側」の言い分

2023年08月21日 17:58

 8月18日に行われたDeNA戦(横浜)での盗塁を巡る判定を不服として阪神が日本野球機構(NPB)に提出した意見書について、NPBの杵渕和秀セ・リーグ統括が20日、横浜スタジアムを訪れ岡田彰布監督らに回答した。

 問題となったのは9回表、一死一塁から阪神・熊谷敬宥内野手の二盗が阻止された場面。ベースカバーに入ったショート・京田陽太の足が二塁ベースを塞ぎ走者と接触。当初セーフ判定だったが、DeNA三浦大輔監督がリクエスト。その結果を敷田直人責任審判が「セカンドで走者と野手が接触しましたが妨害とはいたしません。よってアウト」と場内に説明。これに岡田監督は5分間近くの猛抗議を行っていた。

 杵渕統括は判定を「尊重する」との立場を示した上で「審判の判定基準に手をつける。走塁妨害をとるとか、今後はそういうことも出てくる」と今後ルール改正の検討していくことを明かした。

 岡田監督は試合後、

「オレの言うたことがちょっとは検討することになったんちゃう。どうみてもアレやんか。アレをOK言うたら、みんなあの練習するよ。みんな(走者の進路を塞ぐ形で)座り込んでボール捕るよ。そんなん当たり前のことやんか」

 と話している。

 この問題について各野球解説者はどう見解を述べているか。

 高木豊氏はプロ野球ニュース(フジテレビ=CS放送)で、

「走ってきた人間としては、あんなところに足があったら『妨害だろ!』と思います。僕は二塁手として盗塁を刺しにも行っていたじゃないですか。その面からすると、『これは仕方ないよ』と思う」

 と、走塁側、守備側双方のことを考えると複雑であるとしている。また田尾安志氏は自身のYouTubeチャンネルで「走塁妨害」として、こう見解を述べている。

「もし(京田選手の)足がなかったら熊谷とタッチ、どっちが速かったのか。そういうふうに審判は見ないといけないと思う。僕が見るかぎり、足がなければ熊谷のほうが多分ベースタッチが速かった」

 ほか谷佳知氏などはデイリースポーツで「あれがアウトになるなら走者はつらい」としていた。現状、危険な衝突を禁止するコリジョンルールは本塁のみで、ほかの塁では適用されていない。そのため今回はセーフとなったが、今後、本塁以外でも適用される可能性も出てきた。

(鈴木十朗)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク