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記事全文を読む→上場廃止「東芝TOB騒動」の前途多難…10年以上前に「島耕作」で展開されていた
経営再建中の東芝の上場廃止が事実上、決まった。国内ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)陣営による東芝株のTOB(株式公開買い付け)が9月21日に成立。JIP陣営は11月下旬にも東芝の臨時株主総会を開き、TOBに応じなかった株主から強制的に株を買い取る「スクイーズアウト」(締め出し)を行う。年内中にも上場廃止になる見通しで、日本を代表する家電メーカーは、上場から74年の歴史にいったん幕を下ろす。
そこで心配されるのが、社会人ラグビーのトップリーグ優勝5回の歴史を持つ名門「東芝ブレイブルーパス東京」の行く末だ。
かつては「東芝府中」のチーム名で知られた東芝ブレイブルーパス東京は、2022年の「リーグワン」参加を機に、東芝が100%出資した子会社の事業会社が運営を担う形態に変わっている。
ちなみに「リーグワン」は、2003年から18年続いたトップリーグ(日本ラグビーフットボール協会運営)に代わる、社会人ラグビーチーム協議会。2021年6月29日に一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンが正式発足し、現在開会中のラグビー・パリW杯が終われば、今年で3年目のシーズンを迎える。
リーグワンでは各チームが興行権を持っている。三洋電機や東芝など親会社の経営の混乱に翻弄された社会人ラグビーだが、観客が試合を見に行ってチーム運営が軌道に乗れば、東芝上場廃止後もチームは存続できるだろう。
ところで、漫画家・弘兼憲史氏が生み出した、東芝と社名が似ている家電メーカー「初芝」のサラリーマン「島耕作」は1947年9月9日生まれ、早稲田大学卒の設定で、今年76歳。1983年に読み切り「係長 島耕作」が週刊漫画誌「モーニング」(講談社)に掲載され、その後「課長 島耕作」として連載開始。「部長」「取締役」「常務」「専務」「社長」「会長」「相談役」と、東芝の混乱とは対照的に順風満帆な出世を続けた。
初芝はTOBによって、五洋電機と経営統合済み。持ち株会社の初芝五洋ホールディングスを設立し、2010年にTECOTに社名変更している。今回の東芝TOBのような出来事が、今から10年以上前に展開されていたのだ。
現在の島は2022年2月にTECOT相談役を退任して「ビズリーチ」済み。指南役をオファーされたUEMATSU塗装工業の「社外取締役 島耕作」としてセカンドキャリアを謳歌している。
もちろん76歳で転職先に困らないのは、漫画の世界だからだろう。東芝に勤める社員は「再生の見通し」がなかなか見えてこない、厳しい年末を迎えることになろう。
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