スポーツ

西武・高橋光成が球団とドロ沼の徹底抗戦「ポスティングでメジャー移籍させろ」が通じない理由

 とにかく徹底抗戦の構えだ。ポスティングシステムでのメジャーリーグ挑戦を希望している西武ライオンズの高橋光成投手に、球団は今オフは認めない方針を示した。高橋が海外FA権を取得するのは、早くても2026年度。早期渡米を目指し、昨年の契約更改交渉でポスティングでの挑戦を申し入れていた。今年は10勝8敗、防御率2.21をマークしたが、渡辺久信GMは「しっかり結果を残し、みんなが行ってこいと言うようになったら」とコメントしている。

 メジャー事情を知るスポーツジャーナリストの評価はというと、

「高橋サイドはアメリカの大手ブローカー事務所ワッサーマン社のジョエル・ウルフ氏とエージェント契約を結び、球団と激しく応戦して徹底的に話し合うつもりです。豪気で一本槍な性格もあって、今年は球団サイドとドロ沼の長期交渉になりそうですね。直球は150キロオーバーで落差の大きいフォークも持っているため、メジャー入りしても中継ぎならば通用するポテンシャルはあります。近年、テークバックの小さい上半身主体のフォームに改造しました。アメリカの堅いマウンドにも適応しやすそうです」

 ただし、球団にも譲れない事情がある。ドラフト1位で獲得し、ここまで育ててせっかくモノになってきたのに、容易に手放すわけにはいかないのだ。

「西武には高橋のほかにも平良海馬や今井達也ら、メジャー移籍希望者が何人もいます。簡単に高橋のポスティングを認めてしまったら前例を作ることになり、雪崩を打ったように有望選手が流出する事態に発展する。ポスティング移籍するためにはまずタイトルを複数獲得して、圧倒的な成績を残してからでしょう」(球団関係者)

 育ててもらった球団に恩を返さず出ていきたい、というのはムシがよすぎるのである。

(田中実)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
都はるみ「引退⇒復帰⇒活動停止」そして矢崎滋と東北ビジネスホテル暮らし/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史
2
岩城滉一「舘ひろしと昔はほぼ毎日一緒にいた」/テリー伊藤対談(3)
3
挫折の末に大谷翔平の妻になった「バスケ元日本代表」真美子夫人のアスリート人生
4
前園真聖マヌケ大失態!RX-7を買って運転免許合宿に行ったらひとり取り残された
5
見た者すべてを不幸に!「世界一呪われた絵」に潜む「奴隷82人の残虐拷問死体」