スポーツ

「埼玉スタジアム」アクセス最悪が新駅誕生で解消へ「トンボ生息問題」はどうなった?

 浦和レッズのホームグラウンドであり、日本代表の試合も行われてきた埼玉スタジアム2002。多くの名勝負と名場面が生まれ、日本サッカーの「聖地」となっている。

 しかし日本代表の試合となれば「埼玉スタジアム以外の場所で開催してほしい」との声も少なくない。実際、代表の試合が開催されたのは昨年3月のW杯アジア最終予選のベトナム戦が最後。今年は1度も行われていない。

 その理由となっているのが、最寄り駅の浦和美園駅からスタジアムまで距離があること。約1.3kmもあり、徒歩で片道20分以上もかかるためだ。行きはまだいいが、応援しているチームが負けた後の帰り道は足も重くなり、より遠く感じる。浦和美園駅から埼玉スタジアムまで試合前はシャトルバスが運行されているが、試合後はない。

 浦和美園駅が終点の埼玉高速鉄道は、埼玉スタジアムへのアクセス路線として誕生。であればもっと近くに駅を作ればよかったとの声が完成当初から上がった。なぜ近くに作らなかったのか。鉄道ライターによると、

「本来はスタジアムの真横に『埼玉スタジアム駅』を作る予定だったのですが、駅の建設予定地に希少なトンボの生息地があり、建設を断念したと聞いています。結果、浦和美園駅が最寄り駅になったのです」

 しかし、そう遠くない未来にこの問題は解消されそうだ。埼玉高速鉄道は浦和美園駅からさいたま市岩槻区を経由し、蓮田市までの延伸が計画されている。同時に埼玉スタジアム駅を新設する予定で「駅を出るとすぐにスタジアム」が実現する。

 ここで気になるのがトンボの生息地問題だが、

「埼玉スタジアムができる前、あの辺りは田んぼと沼ばかりで、スタジアム完成後もなかなか開発が進まず、こけら落としの時でも駅前にコンビニが1店あるだけ。ところが2006年にイオンモール浦和美園がオープンすると街が活性化しました。それに合わせて、徐々にトンボも生息地を他に移したのではないでしょうか」

 埼玉スタジアム駅が誕生すれば、再び日本代表の試合が開催されることだろう。

(鈴木誠)

カテゴリー: スポーツ   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身