スポーツ
Posted on 2025年10月17日 16:45

「クライファート監督解任」インドネシアサッカー協会に批判の嵐!オランダから選手を大量帰化もW杯出場消滅の「大誤算」

2025年10月17日 16:45

 10月16日にインドネシアのサッカー協会は、パトリック・クライファート監督の解任を発表した。インドネシア代表は、アジア最終予選プレーオフに進出したが、10月の2連戦でサウジアラビア代表とイラク戦に敗退。国民の悲願だった来年開催される北中米ワールドカップ(W杯)の出場権を逃していた。

 日本のサッカーファンにもお馴染みの元オランダ代表のスーパースターは、今年1月に2年契約で監督に就任。その背景には、インドネシアサッカー協会の「帰化政策」があった。

「インドネシアでは、国民的スポーツと言えるほど、サッカーが人気のスポーツとなっていて、それだけに、インドネシアのサッカー協会にとってW杯出場は至上命題でした。そこでウルトラCの秘策として、インドネシアにルーツを持つ、インドネシアの旧宗主国であり、サッカーの強豪国であるオランダの、インドネシアにルーツを持つ選手を大量に帰化させたんです。チームの『オランダ色』が強まったことで、影響力を持つクライファート氏に白羽の矢を立てました」(サッカーライター)

 それでも、クライファート氏は、選手時代は輝かしい成績を残したものの、監督としての実績はほとんどなし。就任当初から不安視されていたが、案の定、最悪の結末を迎えてしまった。

 国内のサッカーファンの怒りのボルテージはマックスに達し、ホコ先はサッカー協会に向けられている。というのも、そもそも、1945年の独立後、初めてアジア最終予選に進出させたのは、韓国人のシン・テヨン監督だった。戦略家で知られ、日本代表と同じグループに入った最終予選でも1勝3分2敗と大健闘していたのに、年明けに電撃解任していた。

「わずか10カ月でクライファート氏もクビにすると、あろうことか、後任には再びシン・テヨン監督の名前が浮上。ただ、すぐさま本人が否定しました。功労者にもかかわらず、無下に扱われた屈辱は忘れていなかったようで、韓国メディアで過小評価されたことに不満を漏らしていました」(前出・サッカーライター)

「たられば」の結果論になるとはいえ、インドネシアサッカー協会の判断ミスによる騒ぎは、しばらく尾を引きそうだ。

(海原牧人)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/10/14発売
    ■630円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク