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記事全文を読む→八代亜紀の歌姫魂を嘲笑う「大暴走レコード会社」の常軌を逸した商売「イントロ演奏だけで3800円」「使用済み下着販売」
「雨の慕情」「舟唄」……ハスキーな歌声で国民に愛された演歌の女王、八代亜紀さんが急逝してからはや2年。その三回忌を嘲笑うかのように、信じがたい「商品」が世に放たれようとしている。
鹿児島市のレコード会社「ニューセンチュリーレコード」が自社サイトで、4月21日に発売を予告した「第2弾」アルバムだ。その内容と宣伝文句に口をあんぐりした人は多いことだろう。
告知によれば、発売するCD(タイトルは「懐かしいね・パート1」定価3800円)は、なんと八代さんの楽曲260曲のうち65曲の「イントロのみ」を集めたものだというのだ。
もちろん歌手・八代亜紀の最大の魅力は歌声だ。それを排除し、前奏だけを並べる意図はまったく不明だが、加えて「お宝」として販売するというのが「使用済み下着」なのである。往年の芸能記者が、あきれた表情で語る。
「前回の第1弾CD発売では、24歳当時のフルヌード写真を添付した。今回も公式サイトには、特典として使用済み下着の販売を匂わせているんですからね。本来、レコード会社というのは音楽を愛し、発掘した歌手を育て、ともに歩んいくもの。それが下着を売らんがために音楽そのものを付録とすることなど、あってはならないことです。これは八代さんという個人だけでなく、日本の音楽文化そのものへの冒涜といっていいかもしれません」
SNS上では「#八代亜紀さんの尊厳を守れ」というタグが飛び交い、8万筆を超える署名が集まっているが、同社は「法的に問題はない」と強弁を繰り返している。その背景にあるのが、日本の法律が抱える「死者の壁」という現実だった。
「現在の日本の法体系において、個人の権利(人格権)は生存していることが前提。つまり肖像権やプライバシー権は、本人が亡くなった瞬間に消滅するという法解釈なんです。死者の名誉毀損(刑法230条2項)の成立には『虚偽の事実』の摘示が必要ですが、今回のように過去に実在した写真や私物を用いる場合、内容が真実であれば、刑法で裁くのは極めてハードルが高い、ということになります」(法律事務所関係者)
八代さんの正統な後継組織である「八代ミュージック&ギャラリー」は、昨年4月の第1弾発売時、「刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めている」と断固たる声明を出していたものの、具体的な進展が見られないのが現状のようだ。
「販売されるのが嫌なら、8000万円を集めて権利を買えばいい」
第2弾の発売に際し、あくまで強気の姿勢を貫いているレコード会社社長。社会的・倫理的課題を残したこの問題の波紋は、広がるばかりである。
(灯倫太郎)
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