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記事全文を読む→広島・坂倉将吾が「FA宣言」したら獲得希望球団の年俸提示はどれほどになるか「捕手のケース」を試算してみた
FA権を取得した選手の宣言(11月10日公示)と獲得交渉(11月11日から)が間もなく解禁されるが、ここで焦点を当てたいのは、広島カープの捕手・坂倉将吾だ。
プロ10年目の今季、国内FA権を取得した。140試合に出場して打率2割5分1厘、15本塁打、74打点。通算76本塁打の実績を持つ28歳がFA市場に出るとなれば、ロッテが獲得に動くのは自然な流れであり、地元出身(千葉県酒々井町)の主力打者を迎え入れる好機。獲得に動く準備をしている、との報道には頷ける。
もっとも、縁だけで契約はまとまらない。問題は、ロッテがどれほどの条件を用意するかだ。
坂倉の今季推定年俸は1億4000万円。昨年11月の契約更改では前年から1000万円減を受け入れており、現時点の年俸は決して高い水準ではない。FA移籍となれば、契約規模は現在の数字から大きく跳ね上がることが予想される。どれほどの金額になるか、近年の捕手のFA契約例を手がかりに考えてみたい。
森友哉は27歳で西武からオリックスへ移り、4年総額18億円以上。甲斐拓也は32歳でソフトバンクから巨人へと移籍して、5年15億円と報じられた。
この2例を参照すると、坂倉には出来高を含めて4年総額12億円、単純な年平均で3億円相当がひとつの水準として浮かぶ。FA規約には、契約初年度の基本年俸を原則として前年額までとする定めがあり、この3億円は来季の年俸ではなく、総額を4で割った目安である。
この12億円を森、甲斐の契約と照らすとどうか。森には首位打者とMVPの実績があり、坂倉はタイトル歴で及ばない分、総額は抑えられる。
一方、32歳で巨人へ移った甲斐に対し、坂倉は28歳だ。4年契約なら来季から29~32歳のシーズンを確保でき、年平均では甲斐と同じ3億円相当を、より若い4年間に払う計算になる。
ロッテは一・三塁のレギュラーを固定できず
12億円で収まるかどうかは、競合球団次第だ。西武は昨オフに桑原将志と石井一成をFAで獲得するなど積極的な補強を続けており、坂倉も調査していると報じられた。西武が本格的に参戦すれば、ロッテは条件の上積みを迫られる可能性が高まる。
巨人も調査中との報道がある。松井新体制で来季の巻き返しを狙う巨人にとって、得点力不足を補える坂倉は貴重な戦力ではなかろうか。
競合球団の動きと並んで契約額を左右する、もうひとつの要素が起用法だ。坂倉は「打てる捕手」と呼ばれてきたが、今季は4月下旬以降、一・三塁手としての出場が中心だった。ロッテはその両位置のレギュラーを固定できず、捕手では佐藤都志也が104試合で先発マスクをかぶった。正捕手の補強という理由だけでは、坂倉獲得の説明はつかない。内野を守りながら、佐藤と併用でマスクをかぶる起用が考えられよう。
坂倉をどこで起用し、どんな働きを求めるかで、各球団が用意する条件は変わる。4年総額12億円は今回の試算だが、西武、巨人などとの競合になれば、提示条件は変動していく。
(ケン高田)
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