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記事全文を読む→【阪神牝馬Sの大ヒント】シェイクスピアの「ハムレット方式」で選択するのは「極量」の実力馬3頭ではなく…
シェイクスピアの有名な悲劇「ハムレット」の主人公は、運命に翻弄されて思い悩む己の心情を、次のように吐露する。
〈To be, or not to be, that is the question〉
代表的な日本語訳では「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」となる。
4月11日に行われるGⅡ・阪神牝馬ステークス(阪神・芝1600メートル)は、1着馬にGⅠ・ヴィクトリアマイル(5月17日、東京・芝1600メートル)への優先出走権が与えられる「トライアルレース」である。
GⅠレースの「前哨戦」に位置付けられるトライアルレースは年間を通じて数多く組まれているが、ハムレットの独白ほど大げさではないものの、多くの競馬ファンが虎の子の軍資金を横目に、以下のような「究極の選択」に思い悩むことになる。
「本番のGⅠを見据えた叩き台として出走してきた『有力馬』を狙うべきか。それとも前哨戦のココを獲りにきた『伏兵馬』を狙うべきか。それが問題だ」
当然ながら、思い切って伏兵馬から入ればリターンは大きくなるが、7~8分の出来で臨んできた有力馬にアッサリと走られてしまえば、握り締めた馬券はあえなく紙クズと化してしまう。
あるいは「実力馬を中心に、伏兵馬を絡ませる」という妥協策もあるにはあるが、いずれにせよ決断の難しい馬券作戦になることが少なくないのである。
翻って今年の出走メンバーを見渡すと、ヴィクトリアマイルを見据えた叩き台として出走してきたのはエンブロイダリー(牝4)、カムニャック(牝4)、アスコリピチェーノ(牝5)の3頭。いずれもGⅠ勝ちのある能力上位の実力馬だが、上位人気を形成する3頭とも、昨年10月から12月以来となる「休み明け」。それに加え、GⅠ馬ゆえに牝馬としては「極量」に近いとされる、57キロの別定重量を背負わされている。
「ココを獲りにきた」伏兵馬のウマミ
ならば前哨戦のココを獲りにきた伏兵馬を狙い打つ「運命の選択」も悪くはないのではないか。筆者がハムレットの心境で注目しているのは、単勝4番人気が予想されるラヴァンダ(牝5)と、カラ人気が濃厚なビップデイジー(牝4)の2頭だ。
GⅠでの好走実績とGⅡ勝ちのあるラヴァンダは、前走のGⅢ・東京新聞杯(東京・芝1600メートル)で、牡馬を相手に2着と好走した走りが秀逸。別定重量は上記の有力馬3頭の57キロに対して、1キロ減となる56キロ。このアドバンテージは大きい。
GⅠで2着と6着、GⅡで3着と4着のあるビップデイジーの潜在能力にも、侮れないものがある。昨年末に続いて年明けのレースを叩いて臨むローテーションは勝負度合い抜群で、55キロの別定重量も間違いなく追い風となるはずだ。
〈To be, or not to be〉。今年はこの2頭から馬券作戦を組み立ててみたい。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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