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記事全文を読む→これぞ最高のレジャー!ローカル線「廃線跡」が観光の聖地と化した「路盤を走るレールマウンテンバイク」の爽快感と熱気
新緑が目に眩しい5月。かつて多くの乗客を運んだものの、時代の波に抗えず廃止された「鉄路」が今、空前の熱気に包まれている。線路の上を専用の自転車で駆け抜ける「レールマウンテンバイク」が、全国各地の廃線跡を観光の聖地へと変貌させているのだ。
本物のレールを走る際の「ガタンゴトン」という独特の振動と音を、全身でダイレクトに味わえる快感。現役時代には立ち入れなかった鉄橋からの絶景や、ひんやりとしたトンネル内を自らの足で漕ぎ進む体験が、鉄道ファンのみならず、家族連れやカップルの心を鷲掴みにしている。
「過疎化に悩む自治体にとって、維持費ばかりがかさむ廃線はかつて『負の遺産』でしかありませんでした。しかしレールの魅力を逆手に取ったこのレジャーは今や、地方を潤す『稼げる観光資源』へと大逆転を遂げています。特にこの時期は、風を切りながら走る爽快感が格別ですよ」
そう語るのは、全国の廃線活用事情に詳しい、旅行ライターの高島昌俊氏だ。
ブームの先駆けとなったのは、2006年に廃止された岐阜県飛騨市の神岡鉄道。翌年から始まった「Gattan Go!!(ガッタン ゴー)」は、予約困難なほどの人気を誇る。
さらに1987年に廃止された国鉄士幌線の路盤を利用した、北海道上士幌町の「森のトロッコ鉄道エコレール」や、2012年廃止のJR岩泉線を活用した岩手県岩泉町の「岩泉線レールバイク」、ダム建設で旧線となったJR吾妻線の線路を走る群馬県東吾妻町の「アガッタン」など、全国十数カ所にその輪は広がっている。
鉄道遺産を残したい地元住民の執念と奮闘で維持
先の高島氏は言う。
「単なる遊具ではありません。これらの多くは、鉄道遺産を後世に残したいと願う地元住民たちの執念と奮闘によって維持されているのです。レールの錆を落とし、草を刈り、安全を確保する。その情熱が、訪れる人々に『失われた鉄道の記憶』を呼び起こさせているのでしょう」
日常のストレスをリセットするには最高のレジャーと言えよう。ただし、人気スポットは早めの予約が必須で、
「鉄路は途絶えても、そこにある物語は終わっていません。自分の足でレールを刻む感触は、スマホの画面越しでは絶対に味わえない感動を与えてくれることでしょう。この春、歴史の重みと新緑の息吹を同時に感じられるレールバイクで、一風変わった旅を楽しんでみてはいかがでしょうか」(前出・高島氏)
ガタン、ゴトン…心地よいリズムとともに、廃線跡は今日も新たな笑顔と活気を運び続けている。
(滝川与一)
アサ芸チョイス
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