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記事全文を読む→横浜Fマリノス・三井寺眞「とても16歳とは思えない技術」分析・研究されたら次はどうするか「期待感しかない」
三井寺眞(みいでら・しん)。この名前を憶えておいて損はない。
第3節の横浜Fマリノス×ヴィッセル神戸戦。前半9分、マリノスの16歳、三井寺が素晴らしいボレーシュートを決めた。これが決勝ゴールとなり、チームの連勝に貢献。このゴールは決して簡単なシュートではない。
右からの天野純のクロスは相手DFの頭に当たり、軌道が浮き球のように変わっていた。そのボールを吹かすことなく、しっかりとミートして逆サイドに決めた。その技術の高さは16歳とは思えない。
実は前節の清水エスパルス戦でも、ボレーシュートを打っている。前半11分の右コーナーキック。相手のクリアボールを捉え、ペナルティー・アーク付近からボレーシュートを打った。ゴール右に外れて「ああいうシュートを決めないと」と課題を口にしたが、1週間後の神戸戦で、形は違うが修正してゴールを決めてしまった。
シュートのうまさだけではない。開幕戦の鹿島アントラーズ戦では前半7分、近藤友喜の右からのクロスに左足を合わせ、森本貴幸の15歳11カ月28日に次ぐJ1歴代2位となる、16歳4カ月5日という年少得点を記録した。
18分には縦パスを左足アウトで浮かし、鹿島のディフェンスリーダーである植田直通の背後を取り、天野にスルーパスを通す。これが2点目に繋がった。さらに後半13分に再び、天野へのスルーパスから3点目を演出。3得点全てに絡む活躍を見せている。
16歳の若い選手というと、ガムシャラさとか必死さとか、とにかく走るというイメージがあるが、三井寺のプレーを見ていると、浮わつくこともなく、常に冷静に周りを見ている。まるでトップチームで数年プレーしているような落ち着きを感じるのだ。
カタール「U-17W杯」で世界デビュー
持ち味はスピードとドリブルと言われているが、鹿島戦の2本のスルーパスは、ゴールに結びつく起点となっている。ドリブルもスピードで強引に抜くというよりも、競り合っている相手選手の動きを感じながら、緩急をつけて抜いていくテクニックを持つ。
これから分析され、研究されていくだろう。ただ、彼の引き出しはまだたくさんある。見せていないプレーがまだまだあるような気がする。分析されて止められたら、次はどうするのか。そういう期待感しかない。
開幕の鹿島戦後はオープニングゴールの感想を聞かれても「まだ1試合なんで」と答えていた。神戸戦でお立ち台に上がった際のインタビューでも「まだ3試合なんで」という言葉を2度も口にしている。これはプロの世界で「活躍し続ける選手が上に行く」と考えているからである。1度や2度、活躍しただけではダメ。それを続けなければ、認められる選手にはなれない。まさにプロ意識の塊だ。
今年11月にはU-17W杯が開催される(11月19日~12月13日・カタール)。同世代の大会とはいえ、世界デビューとなる。そこでどういうプレーを見せてくれるか、実に楽しみだ。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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