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記事全文を読む→【Jリーグ異変】柏レイソル「まさかの最下位」で浮き彫りになる左ウイングバックの「穴」問題
J1百年構想リーグは6節が終了し、戦前の予想通り、優勝候補と言われた強豪チームが順当に上位を占めている。
EASTでは昨季のJリーグ王者で5連勝中の鹿島アントラーズが首位に立ち、J1昇格してから安定した成績を残している町田ゼルビアが追う形になっている。
WESTも一昨年のJリーグ王者であるヴィッセル神戸が首位。ここ数年、常に優勝争いに顔を出しているサンフレッチェ広島が、2位につけている。
そんな中、大方の予想を裏切り、EASTで最下位に沈んでいるのが、昨シーズンに鹿島と最終戦まで優勝を争った柏レイソルだ。柏の昨季の成績は21勝12分5敗だった。今季は6節を終了した段階で1勝5敗と、早くも昨シーズンの負け数に並んでいる。
柏のスタイルは、徹底したポゼッションサッカー。敵陣でプレーする時間を増やし、華麗なパス回しから崩していく。崩せなければ何度でもやり直して最終的に急所を突き、ゴールを奪ってしまう。プレーしている選手たちが楽しく、見ているサポーターやファンも楽しんでいるようなサッカーだった。
ところが今季はパスをカットされるシーンが増え、パスの出し手と受け手の息が合わずにミスを繰り返す。その結果、相手のカウンターを食らって失点している。
原因はひとつではないだろう。対戦相手が分析し、対策を講じているのは事実。ただ、それ以上に気になるのが、左サイドだ。昨季の左ウイングバックは、名古屋グランパスに移籍した小屋松知哉、ヴィッセル神戸に移籍したジエゴの2人で完結していた。
小屋松のドリブル突破は、パスサッカーの柏で攻撃のアクセントになっていた。それだけでなく、周りを生かすプレーやスペースを作る動きなど、完全にチームの中心だった。得点こそ3ゴールと多くはなかったが、リーグ2位の10アシストを記録。
ジエゴは先発こそ少なかったが、後半途中から柏の攻撃のギアを上げるスーパーサブ的存在で、5ゴール3アシスト。この2人で8ゴール、13アシストだった。その数字を埋めることが、全くできていないのだ。
開幕から左ウイングバックには小見洋太、三丸拡、山之内佑成と先発で使われてきたが、小屋松、ジエゴが抜けた穴は埋まっていない。
いや、このポジションの補強を怠ったわけではない。リカルド・ロドリゲス監督が浦和レッズの監督だった時の教え子である汰木康也を、神戸から獲得している。ところがキャンプ中にケガをして出遅れた。この2試合は後半途中から出場したが、左サイドを活性化させるほどのインパクトは残せなかった。
ロドリゲス監督は「サッカーのスタイルを変えるつもりはない」と攻撃的サッカーを貫くようだ。結果が出ている時は、何をやってもうまくいくというもの。大事なのはアクシデントが起きた時や、チームに問題が出た時にどう立て直せるか。これからロドリゲス監督の本当の力が試される。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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