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記事全文を読む→異例の早期獲得「中日・新外国人打者」のハッキリしすぎる長所と短所「出塁率の高い長距離ヒッター」「左投手が本当に苦手」
中日ドラゴンズが早くも、来季の新外国人と大筋で契約合意した。今年4月にメジャーデビューしたものの、9月17日に事実上の戦力外通告であるDFAとなった、前ドジャースのライアン・ウォードだ。
「大谷翔平の同僚でしたが、まだ28歳ですし、日本に来てもっと伸びるのではないかと期待されています。外野手と紹介されていますが、一塁も守れます」(現地記者)
ウォードがメジャーリーグの試合に出場が可能な40人枠から外されたのは、チーム事情によるもの。故障明けの選手を試合登録するため、「空き」を作る必要があったからだという。
この時期の外国人選手の補強は異例だ。中日サイドからは期待の声しか聞えてこないが、アメリカ球界の評価はちょっと違っていた。
「今季メジャーデビューしたドジャースの若手野手は、ウォードだけではありません。2Aから飛び級でメジャーデビューのホスエ・デ・パウラもいて、彼に追い抜かれたという見方もできます」(MLBジャーナリスト)
ウォードの評価を聞いてみると、その長所はまさしく中日が求めているものであり、短所を知ると「日本球界で本当にやっていけるのか」と疑問に思ってしまうものだった。MLBジャーナリストが続けて解説する。
「打率よりも出塁率の高い選手です。四球をしっかり選べ、三振率はここ3年、減少傾向にあります。左打ちで、打球の55%がライト方向。典型的なプルヒッターですが、そのライト方向に飛ばした打球の約30%がフライボールでした。これは長距離ヒッターであることを証明する数値です」
ちなみに、マイナー通算784試合で168本塁打。メジャーリーグでは20試合で打率2割1分8厘、3本塁打、12打点だった。
ウォードが驚いた中日の観客動員数
弱点は左投手が本当に苦手なこと。今季マイナーで右投手には2割7分3厘の打率を残しているが、左投手には1割7分6厘。2025年と2024年の対左投手の打率も調べてみたが、2割そこそこだった。DFAで公示されても他のMLB球団が声をかけなかったのは、そのためだ。セ・リーグ各球団に、左の好投手は少なくない。左投手対策は来日後の課題となるだろう。
しかし、中日が本当にウォードを欲しかったことと、彼がナイスガイであることは本当だった。
「2024年プレミア12大会で、彼はアメリカ代表の4番打者でした。日本戦で3三振を喫したのですが、以後の試合で本塁打を打っています。試合を通じて反省と修整ができる選手で、中日はその当時のレポートを代理人と本人に送りました」(チーム関係者)
ウォード側が驚いたのは、中日が最下位争いの中にあっても、253万人余の観客を集めたこと。勝敗ではなく、野球の中身を見るファンに囲まれた球団であって、ウォードは「その売り上げがワタシの獲得につながったのか」と感銘を受けていたそうだ。
来季、苦手の左投手を克服できれば、253万人余の観客への恩返しができるはずだ。
(飯山満/スポーツライター)
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