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記事全文を読む→恐竜誕生の歴史が塗り替わる大発見!60年放置された「古生物の骨」は「信じられない生息地域」の新種だった
イギリスの大英自然史博物館の地下深くに長年、眠り続けていた「忘れられた木箱」がある。1963年にイギリスの調査団により、アフリカ・タンザニアの地層から発掘されたもので、箱の中にはおびただしい数の古代生物の化石が収められていた。
だが当時の科学技術では全てを解析しきれず、木箱はそのまま棚の奥へ追いやられていた。
そこで英ブリストル大学などの国際研究チームが近年、最新のマイクロCTスキャンなどを用いて骨を徹底解析したところ、ありえない事実が判明したというのである。
ブリストル大学がこの9月に発表した研究データによれば、そこから浮かび上がったのは、約2400万年前(中生代三畳紀)に生存していた、未知の巨大草食動物の新種。研究者らはこの化石を「ディノドントサウルス・イシヤヴァマンダ」と命名した。
博物学ジャーナリストが解説する。
「この動物は奇妙なくちばしと牙を持ち、恐竜が地球を支配するはるか前に存在した、哺乳類の祖先につながる巨大な草食獣とみられています。この発見が世界中の研究者を驚愕させたのは、ディノドントサウルスの新種が見つかったことではなく、その生息地域でした」
これまで「ディノドントサウルス」という巨大生物の属は、ブラジルやアルゼンチンなど南米大陸の地層でしか発見されていない「南米固有の主」とされてきた。ところがそんな生物の化石が、何千キロも離れたタンザニアから出てきたのである。最新技術を用いて分析した研究チーム内には、大きな動揺が走ったという。
南米固有のディノドントサウルスがタンザニアで生きていた
「頭蓋骨の構造や上顎など、骨の細部を精密に比較・分析を繰り返した結果、間違いなくそれが南米の種と近縁で、これまで誰も見たことのない新種だと証明されました。つまり南米固有のディノドントサウルスがタンザニアでも生きていたことが裏付けられたことになります」(前出・博物学ジャーナリスト)
中生代三畳紀にはまだ地球上に巨大な超大陸が存在し、タンザニアの地層は、かつて地球上で最も古い恐竜の祖先が生まれた聖地。世界の学者が、ここが最古の恐竜発祥の地と信じて疑わなかった場所だ。
「今回の分析により、共通の祖先を持つ新種が、タンザニアと南米両方に生息していたことがわかりました。これにより、タンザニアで発見され、これまで『最古の恐竜』とされていた化石は数百万年、あるいはそれ以上も新しい時代のものである可能性が極めて高くなりました」(前出・博物学ジャーナリスト)
60年もの間、放置されていた古びた骨が今、最新科学により、学校の教科書で習った「恐竜誕生の歴史」を塗り替えようとしている。
(ジョン・ドゥ)
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