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記事全文を読む→巨人・大城卓三がヤクルト・オスナの打席で下がって構える「頭部直撃スイング回避」これでいいのか
「他の打者の時より後ろに下がっているように見える」
打者の後ろに陣取る捕手と球審の位置がどうも違う――。そんな指摘がなされているのが、巨人の大城卓三だ。
そのシーンは例えば、9月27日の巨人×ヤクルト(東京ドーム)で見られた。ヤクルトが8点を追う5回表、代打でホセ・オスナが打席に入った場面だ。
打席は見逃し三振で終わり、試合は11-0で巨人が大勝した。何の変哲もない打席にこれほど視線が集中したのは、シーズン序盤に起きた「事故」があるからだ。
4月16日、神宮球場でのヤクルト×DeNAの8回、オスナの手から抜けたバットが川上拓斗球審の左側頭部を直撃した。この日が1軍での球審デビューだった川上審判員は担架で運ばれ、緊急手術を受けた。
オスナは自身のXで謝罪し、球団も公式Xで見舞いの言葉を伝えている。6月8日にNPB(日本野球機構)が公表した川上審判員の家族のメッセージでは、意識回復とまでは言えないものの、まばたきや腕を動かす反応を見せるようになり、治療とリハビリを続けているとされた。
危険は捕手にも及んでいる。4月25日の中日×ヤクルト戦では、空振り三振したオスナの振り終わりのバットが中日・石伊雄太のヘルメットに当たり、石伊は手当てを受けて守備に戻った。
5月10日には大城が、中日・木下拓哉が振り切ったバットを頭に受けている。
さらに9月18日のDeNA×ヤクルト戦。ドミンゴ・サンタナの根元から折れたバットがDeNA・松尾汐恩の頭部を直撃し、松尾は脳振とうの特例で登録を外れ、9月25日に復帰した。
NPBは5月12日から「危険スイング」の罰則規定を適用した。スイング中にバットを手放してしまった場合が対象で、誰にも当たらなければ警告、同じ試合で2度目なら退場、バット全体が体に直接当たれば即退場だ。故意かどうかは問われない。
4月の事故直後には、球審へのヘルメット着用が義務化された。ただし石伊や松尾のケース、つまり握ったままのフォロースルーや折れたバットは、この規定の対象外となる。
重大事故の1年以上前に小林誠司が明言していた
こうした懸念は今季の事故前から、捕手の間で共有されていた。2025年1月公開のZETT公式捕手対談で、巨人の小林誠司は打者の近めに構えるとストライクになりやすいと説明した上で、ヤクルトのサンタナとオスナの打席では後ろに下がると明言している。同席した戸柱恭孝と中村悠平も納得していた。小林の発言は川上審判員の事故より1年以上も前のものだ。
距離をとる捕手を「安全第一」と受け止める声がある一方、事故後もオスナの起用が続いたことへの疑問はあろう。オスナは今季の出場78試合で打率2割2分、8本塁打、29打点。直近の出場3試合はいずれも代打で凡退しており、9月27日の試合翌日、今季3度目の登録抹消となった。3年契約の2年目で、契約は来季も残る。
罰則とヘルメットは導入された。それでも振り終わりのバットや折れたバットへの対策は、現行のルールにはない。このまま捕手の位置取りだけに安全確保を委ねてよいのだろうか。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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