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記事全文を読む→「コミックシーモア」「Renta!」不正アクセスで緊急停止!ハッカーが狙うのは詐欺成功率に直結する「購買データ」
サイバー攻撃のせいで、読みかけのマンガが読めなくなった――。
電子コミックの大手2サービスが、不正アクセスで相次いで停止。利用者の間から嘆きの声が噴出している。
パピレスが運営する「Renta!」は外部からの不正アクセスの可能性を把握したと10月19日に公表。前日にはサービス停止していた。情報流出の有無は調査中としている。
その少し前には、NTTソルマーレが運営する「コミックシーモア」も被害に見舞われた。外部からの不正アクセスの可能性が高いとして、10月15日にサービスを停止。翌16日、会員情報を管理するシステムからメールアドレスやハッシュ化されたパスワード、生年月日、性別、ニックネームが流出したと発表している。
国内ではこのところ、「タイムズカー」の約660万アカウント、「ファンケル」と子会社「アテニア」の延べ約83万件、「日本経済新聞」の193万件など、大規模な個人情報の流出が相次いでいる。
原因として指摘されているのが、攻撃側のAI活用だ。情報通信研究機構(NICT)は10月13日、公開中のAndroidアプリを解析し、その接続先のサーバーの弱点を突く手口を、情報漏洩が相次ぐ原因のひとつとして注意喚起。AIを悪用して解析が効率化されている可能性に触れている。
ではなぜ、電子コミック配信サービスが立て続けに狙われたのか。
「ハッカーの標的とされた企業には、ある傾向が見てとれます」
そう指摘するITジャーナリストが、その詳細を解説する。
「被害企業の多くが、顧客の購買傾向が分かるデータを抱えている業種なんです。電子コミックなら、好みのジャンルや購入頻度。化粧品会社では、愛用する商品データなどですね。ファンケルの事案では実際に、会員ステージや店舗での購入の有無が漏れています」
実際に買った作品名を挙げて「ご購入作品に関する重要なお知らせ」とメールを…
盗まれた情報は名前や電話番号、メールアドレスだけでも名簿として売買されるが、
「そこに購買傾向が紐づけば、売る際の価値が跳ね上がります。詐欺グループが、実際に買った作品名を挙げて『ご購入作品に関する重要なお知らせ』とメールを送れば、消費者は本物と信じ込んでしまう。購買傾向は詐欺の成功率と直結するんです」(前出・ITジャーナリスト)
もっとも、コミックシーモアでは購入履歴の流出は確認されていない。
「購入リストが漏れなかったのは、運営会社が異変に気付くや、即座にサービスを止めたからこそでしょう。売上が途絶える全面停止は苦渋の決断ですが、被害を最小限に抑える最善手です。Renta!も不正アクセスの可能性を把握した段階で、停止に踏み切っている。流出は残念ですが、両社とも利用者を守るために懸命に対応しているのは間違いありません」(前出・ITジャーナリスト)
情報流出に歯止めをかける、防衛側のAI活用はまだ先のことだろう。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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