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記事全文を読む→阪神・藤川球児監督「2029年までもう契約延長」をめぐる阪神と阪急のフロント主導権問題
阪神が大改革に踏み切った。藤川球児監督との契約を、2029年シーズンまで延長することを発表。3年契約の満了まであと1年を残す状況で、新たに契約を結び直して計5年間の長期政権になる。藤川監督は「受ける準備はあった」と意欲満々だ。
阪神は1935年の球団創設から91年目のシーズンで初めてリーグ連覇を達成したが、CSファイナルステージで4連敗を喫し、日本シリーズ進出を逃した。
阪神は12球団の中で楽天やDeNAと並ぶ「監督短命政権」の球団で、2リーグ制(1950年)以降、連続して5年以上も指揮を執り続けた監督は第1期の岡田彰布監督(2004年から08年)ら、わずか3人しかない。
1970年代後半から90年代には球団内部でのゴタゴタが続き、監督の「途中解任」が日常として続いていた。今回の藤川監督の契約延長には、2006年に阪神電鉄が阪急の完全子会となり、「阪神阪急ホールディングス」に経営統合されたことが要因のひとつとされている。
統合前は野村克也、星野仙一両氏に代表されるように「外部の血」を導入してチーム改革を断行。
「統合後はファン第一主義に基づいて、監督の人選は阪神でプレー経験のあるOB限定という方針に変えました。生え抜き主義を貫く巨人を意識したものです」(阪神担当記者)
球団フロントには「阪神VS阪急」の構図は常にあった。阪急グループでは統合後もチーム成績が向上しないことから、岡田彰布監督を人選。阪神の監督人事に阪急側は「絶対に口を出さない」という暗黙の了解を打破して、第2次岡田政権は誕生した。
岡田氏を担ぎ出したのは、阪急の角和夫会長(2025年4月没)だ。岡田氏とは早稲田大学の先輩後輩という関係もあり、阪急側による長期政権の外堀が着々と埋められていた。
阪急側の経営陣と意見交換して囲い込んでいた
岡田氏は就任当時、12球団最年長の66歳だったこともあり「長くやるつもりはない」と話していたが、球団フロントにおける阪急側の体制が続けば、
「2003年に早大からドラフト1位で阪神に入った鳥谷敬氏が、ポスト岡田の有力候補のひとりだった」(球団OB)
阪神側は藤川監督が引退してから、球団特別補佐というポジションを用意。
「阪急側の経営陣と意見交換を行い、将来の監督候補として囲い込んでいた」(前出・球団OB)
リーグ連覇こそ達成した藤川監督だが、徹底した管理体制にハレーションを起こしたコーチ陣の大量退団や、主砲・佐藤輝明のメジャーリーグ流失など、チームは大揺れ。まずはフロント陣が長年、描いていた藤川長期政権で封じ込めたい、という意向が見えている。
(小田龍司)
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