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Posted on 2026年10月26日 06:45

仇敵「武田信玄」の子供を産んで復讐!武田家を「滅亡」に追い込んだ絶世の怨念美女「由布姫」の短い生涯

2026年10月26日 06:45

 女性の怨念はすさまじい。憎き仇の子供を産み、結果的にその子が家を滅亡させたとして有名なのは淀殿だ。織田信長の妹・お市の方と戦国大名・浅井長政の間に生まれた三姉妹の長女で、豊臣秀吉の側室になった人物である。

 秀吉は織田家の一員として長政を討ち、さらに継父・柴田勝家とお市の方を攻め滅ぼした。にもかかわらず、淀殿は秀吉の側室となり、子をもうけた。その子、秀頼が豊臣家を壊滅させたのだから、ある意味、復讐を果たしたといえる。

 実はそんな例は、ほかにもあった。「甲斐の虎」と呼ばれた武田信玄と婚姻した諏訪御料人だ。由布姫あるいは湖衣姫の名でも知られる。

 由布姫は信玄に自害に追い込まれた大名である諏訪頼重の娘で、絶世の美女だった。信玄のスケベ心をくすぐったことは間違いないが、この婚姻には思惑があった。
 諏訪氏は武田氏と同じ源氏の流れを組むものの、諏訪大社にかかわる名門で、その高貴な血を入れることで、不穏な動きを見せる諏訪氏の家臣たちをを手懐ける意図があった。

その美貌にメロメロだった信玄は結婚を強行

 しかしこの結婚には、武田家の家臣団が「命を狙われる危険がある」として猛反対。由布姫の美貌にメロメロだった信玄が強行したことで、遺恨を残すことになる。由布姫が産んだ武田勝頼との対立を作り、武田家を滅亡に導いたからである。

 勝頼の幼名は四郎で、これは諏訪家代々の名前である頼の字を継ぐ資格のある人間しかつけてはいけない字だった。政略結婚だったが、信玄は由布姫を寵愛した。彼女が労咳(結核)にかかった際にはわざわざ天台宗の総本山、延暦寺に人を送り、病魔退散の祈祷をしてもらったほどである。

 由布姫が生きている間はよかったが、弘治元年(1555年)に労咳のため、20代で早世。信玄も死去すると、勝頼と家臣団の対立が激化した。天正3年(1575年)の長篠の戦いで信長に敗れたのをきっかけに衰退の一途をたどり、武田家は滅亡してしまった。お市の方と同様、息子が仇の家を終わらせたのは本望だったのだろう。

(道嶋慶)

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