ある程度の年齢の人ならば、早乙女主水之介という名前に聞き覚えがあるはずだ。佐々木味津三の小説「旗本退屈男」の主人公で、映画やテレビでは市川右太衛門や北大路欣也らが演じている。1200石の大身旗本だが、使用人は用人・笹尾喜内ら、わずか8人程度...
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江戸時代に放火魔や盗人、博徒を取り締まる「火付盗賊改」という職務があった。とりわけ時代小説家・池波正太郎が描いた「鬼平犯科帳」の主人公・長谷川平蔵は有名だ。平蔵は盗賊にとって鬼より怖い人物といわれたが、それを上回る過激でエキセントリックな火...
記事全文を読む→幕末、旗本から若年寄へ異例の出世を果たした、永井尚志という武士がいる。昭和時代の大作家・三島由紀夫の、父方の高祖父だ。波瀾万丈の人生を送り、永井玄蕃という名前でも知られている。文化13年(1816年)11月3日生まれの永井は、三河国奥殿藩5...
記事全文を読む→遊女に入れあげた末に左遷され、後に心中。家を滅亡させた上級旗本がいる。通称・藤枝外記こと、藤枝教行(のりなり)である。教行は加賀松任城4万石の城主だった戦国武将・徳山則秀の子孫・徳山貞明の8男として生まれ、後に親戚の藤枝貞雄の養子となった。...
記事全文を読む→江戸前期、銀の差し歯を光らせながら、市中を嫌がらせして回る集団の親玉がいた。旗本奴の山中源左衛門、本名・重之である。旗本奴とは旗本の青年武士やその奉公人、およびその集団、かぶき者のことで、今でいうヤンキー、半グレである。代表的な人物は、30...
記事全文を読む→江戸時代の旗本、御家人の中で、悪党と呼ばれた人間は何人かいる。勝海舟の父親・小吉などもそのひとりで、博打こそしなかったが、色街・吉原での遊びを好み、喧嘩に明け暮れた。だが、不良旗本として恐れられていた小吉も小者に思える、希代の悪党旗本がいた...
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