エンタメ

我が青春の週刊少年ジャンプ(9)宮下のデビュー作は実名トラブルで連載終了

 ストーリーなども、

「先のことなんて全然考えてなかったよ」

 と、宮下は振り返る。

「打ち合わせもそんなにしてなかったしね。いつもネーム(漫画の基本構成を描いた下書き)は描いて編集者に見せてたんだけど、一度、見せたネームと全然違う話を描いて出したこともあったよ(笑)」

 漫画は編集者がネームをチェックしてオーケーを出し、それから仕上げるのが昔も今も業界の常識。しかも、当時はデジタル技術が浸透しておらず、漫画に使われるフキダシなどの写植の文字も業者に頼んで印刷し、原稿に手で貼り付けていたからなおさらだ。ところが、ネームと違う原稿が出てきたのだから、写植から用意し直すことになったのである。

 当然編集部は大慌てとなるが、とにかく時間のない週刊連載。「しかたない」と、大慌てで間に合わせ、原稿は変更された内容で掲載されたという。

 突然の連載決定から慌ただしい中で回を重ねていった「私立極道高校」は、着実に人気を獲得していった。

 ところが、このデビュー作は、ある事件で突然幕を閉じることとなる。

 作中に実在の高校名が使われていたことが発覚し、新聞などに報じられ大問題となったのだ。教育委員会からの抗議などもあり、該当話が掲載された号のジャンプは回収され、作品自体も打ち切りとなってしまった。実はこの騒動、宮下自身も報道を見て、初めて知ったという。

「新聞を見て、『あれ?』ってなってね。アシスタントが描いてた部分で、実在する高校だったなんて知らなくて。俺のチェックが甘かったよ」

カテゴリー: エンタメ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「お酒大好き!」高橋凛に聞いた超絶ボディーを維持する「我慢しないお酒の飲み方」

    Sponsored

    デビュー10年目の節目に7年ぶりの写真集をリリースしたグラビアアイドルの高橋凛さん。職業柄、体型の維持には気を使っているそうですが、「ほぼ毎日嗜む」というお酒好き。それでもスタイルをキープできているのは、先輩から聞いたり自分で編み出した上手…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , |

    配信者との恋愛はアリ? 既婚者が楽しむのはナシ? 美女ライバーと覆面リスナーが語る「ふわっち」セキララトーク

    Sponsored

    ヒマな時間に誰もが楽しめるエンタメとして知られるライブ配信アプリ。中でも「可愛い素人ライバー」と裏表のない会話ができ、30代~40代の支持を集めているのが「ふわっち」だ。今回「アサ芸プラス」では、配信者とリスナーがどのようにコミュニケーショ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    加工に疲れた!?「証明写真」「写ルンです」の「盛らない」写真の人気事情

    SNSに投稿する写真は加工アプリを使って「盛る」ことが当たり前になっているが、今、徳にZ世代の間では「あえて盛らない」写真を撮影し投稿することがブームとなっている。いったい若者たちにどんな心境の変化があったのか。ITライターが語る。「盛らな…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
習近平「裏の顔は麻薬王」だった!「効き目はヘロインの50倍」でアメリカに仕掛けた「新アヘン戦争」
2
「新将棋会館」クラファンで異彩を放つ「藤井聡太VS永瀬拓矢」シークレット観戦料80万円
3
【サッカー日本代表】森保監督は課題を解消できず!闘莉王がズバリ指摘した「最大の弱点」
4
「驚愕の北朝鮮」裏面史…金正恩一族は「テレポーテーション超能力」で空間を飛び越え瞬間移動した
5
掛布雅之が阪神・佐藤輝明に「5番より3番」昨季は2割5分だった打順を推す3つの理由