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◎は深谷知広、○は武田豊樹 平原康多の浮上もある
ラインの3番手からでも好勝負を演じる追い込み選手は、切り替えの巧みさや直線でコースを探し出す嗅覚を持っている。
GI6戦の中でも唯一6日間の長丁場、選手であればいちばん手にしたい勲章が日本選手権。通称・競輪ダービーだ。今年の舞台は、3年ぶりの名古屋競輪場(3月18日【火】~23日【日】)。斡旋停止中の浅井康太を除くS級S班8人と全日本選抜覇者の村上博幸が、金星を狙うファイターの挑戦を受けることになる。
地元で昨年の賞金王、金子貴志が真価を問われる。今年まだ優勝がないのは、包囲網がキツくなり、後方に置かれるからだ。重い印が並び「勝たなければ‥‥」と慎重になるのはわかるが、早めに踏んでも勝ち上がればファンは納得してくれる。金子になら難しい注文ではないはずだ。
パワーアップした武田豊樹が大舞台に戻って来る。前走・静岡記念の完全優勝まで1月以降、連続5Vを飾り、その間14戦13勝3着1回の快進撃。仕掛けが以前にも増して積極的になったのは、自信の表れだ。武田に鈴をつけに行く選手は相当の覚悟がいる。
そして、岩津裕介の好調ぶりも目を引く。追い込みにしては位置取りが強引ではないのに勝ち上がるのは、レースをよく研究しているからだろう。勝つまではともかく、表彰台に乗ってもおかしくない。
さて、並びと展開。地元勢は深谷知広─金子にホームバンクの吉田敏洋がつける。近畿は川村晃司─稲垣裕之─村上博の京都トリオと、脇本雄太─稲川翔で別競走。九州は井上昌己─大塚健一郎で、ここまでが西日本では有力。東日本は関東が池田勇人─平原康多と武田─芦澤大輔に分かれそうだが、北日本は新田祐大─成田和也─菊地圭尚で結束。岩津は位置を決めずに戦い、南関の新田康仁と根田空史が圏内と見た。
強力先行がそろい、脇本と池田勇によるもがき合いがある。武田、深谷らはまくり合戦で、しのぎを削ることになる。
◎深谷=○武田。2人に差はなく、ラインの長さから深谷を上位に取った。池田勇の健闘しだいでは、平原が浮上する。
伏兵は成清貴之、猪俣康一、北津留翼の3選手。GI未勝利の成清と猪俣は、1勝すれば勢いがつく。北津留は今期S2降級も、マイペースに持ち込めば簡単には止められない。1着からだ。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能3/18発売(3/27号)より
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