エンタメ

ドンキホーテ谷村ひとし「映画とパチンコの関係性」(2)

 そんな可能性を感じるのはリング3だけではなく、7月末登場の「CR牙狼 金色になれ」。パチンコ台では初となる、台枠が牙狼の黄金のマスクに変身する「パーフェクトフェイスオブガロ」を搭載して、貞子の倍の数がホールに設置されます。とにかく、ホール登場が待ち遠しくてしかたがありません。

 初代牙狼の登場から足かけ6年たつわけですが、昨年5月に導入された「CR牙狼FINAL」が、現在も現役バリバリでまる1年ホールに残っているところも多く、こうした歴代の牙狼人気は根強い牙狼ファンに支えられています。

 現在、パチンコメーカーで、京楽や平和を脅かす存在は、牙狼のサンセイR&Dです。一時は倒産の噂もあった雨宮慶太監督の特撮会社が、08年の初代牙狼の大ヒットで一気に牙狼のシリーズ化や映画化。まさに踊るパチンコマネーで役者さんも声優さんも、特殊メイクやCG制作会社も一気によみがえり、他の特撮会社からも、うらやましがられるほどの“牙狼バブル”は続いています。

 パチンコはシリーズが重ねられるとパワーダウンしがちですが、出玉性能は前作MAXSTタイプのST160回がST161回に増えたくらい。そのままの爆発力を継承しています。何より「パーフェクトフェイスオブガロ」見たさに、お盆までは牙狼一色になるのは間違いありません。

 台枠には横と縦のサイズ以外は一切ルールがないため、最近は手前に飛び出てきているのが特徴なのですが、この台は、台枠上部に隠された牙狼の黄金のお面が打っているあなたの目の前に出現します。そのためガラスの中の液晶では、今までのような牙狼のお面は存在しません。ですが、盤面ではなく、台の外でお面が完成すれば「あっ、あの台は確変ST中だ」とか、「あの台、当たった」と、遠くからでも一目でわかるのは、パチンコファンの心をくすぐる快感です。

 激アツのスーパーリーチへの発展は、エンブレム役モノが活躍します。当然、この台枠は、新しい牙狼専用で実質38キロちょっとの重さですが、ホールに設置され、パチンコ玉が裏の上下の皿に入ると、計50キロ近くになる「パチンコ史上最重量」の台として登場です。そのため1列20台で1000キロという荷重は、古いホールの設置の限界を超えるところもあります。深夜に補強工事を始めたホールも多く、7月末の導入まで全国のホールが対策を考えないといけない重さです。

 データランプや各台計数機など、周辺機器の会社も、ちょっとした台の変化に敏感に対応して、パチンコマネーの恩恵を受ける世界です。ちなみに20年前、データロボバブルで急成長したダイコク電機は今、スロットのデータが見やすいパネル式のデータランプが飛ぶように売れ、再び急成長しています。

 お盆までは「リングVS牙狼」で、猛暑を吹き飛ばすMAXSTバトルがホールで繰り広げられ、パチンコマネーが踊るのは間違いありません。

◆プロフィール 谷村ひとし 1953年生まれ。95年、みずからの立ち回りを描いた「パチンコドンキホーテ」(週刊モーニング)で大ブレーク。過去20年間のパチンコ収支はプラス6200万円突破。累計で20万人以上を擁する携帯サイトで毎日情報を配信中。詳しくは「谷村パチンコランド」で今すぐ検索!

※この連載に記載されたメーカーごとの大当たりしやすい回転数や独自の攻略法はメーカー発表の内容ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。

カテゴリー: エンタメ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
また出た!広島カープに「ベテラン選手の不倫デート発覚」下半身コンプライアンス崩壊