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記事全文を読む→妊婦「性感染症検査」の修羅場(4)クラミジア感染すればエイズの確率は5倍にハネ上がる
クラミジアは、クラミジア・トラコマチスを病原体とする感染症である。眼に感染すると結膜炎(トラコーマ)を引き起こすことで知られているが、性器に感染したクラミジアは「性器クラミジア」と呼ばれている。
性器クラミジアは性行為によって感染するが、女性の約75%、男性の約50%は無症状である。また、感染から1~3週間後、女性では膣の分泌物、頻尿、排尿痛、性交痛、骨盤痛などの症状、男性では排尿痛、尿道不快感、掻痒感などの尿道炎の症状が出現することもあるが、いずれも症状は軽微で、感染に気づかないケースも少なくない。
性器クラミジアは抗生物質の服用によって完治可能だが、驚くべきは「横綱級」とも言われる感染力の強さである。長年、妊婦のクラミジア感染について警鐘を鳴らしてきたベテランの産婦人科医も、次のように証言している。
「性感染症の感染者数をピラミッド図で表すと、最も感染者数の少ない頂点部分に位置しているのがエイズ。一方、感染者数がケタ外れに多い底辺部の裾野を形成しているのが、性器クラミジアになります。事実、1回の性行為で感染する確率は、エイズが1%未満であるのに対し、性器クラミジアは30~50%に上ります。その結果、妊婦の性器クラミジアの感染率も3~5%と、極めて高いレベルで推移してきました」
しかも年々、その感染率は上昇しているという。ベテランの産婦人科医が続ける。
「私の診療実感から言えば、ここ数年にわたる女性の梅毒患者数の急増は氷山の一角にすぎず、性感染症の中でも最強の感染力と最多の感染者数を有する性器クラミジアの妊婦感染率は、これまで指摘されてきた3~5%どころか、優に5%を上回ってきていることは確実で、診察室での夫婦間のトラブルも絶えません。加えて、最近は性器クラミジアとエイズに同時感染している妊婦も少なくない。実際、性器クラミジアに感染すると、エイズへの感染率は3~5倍にハネ上がる、との医療データも存在します」
ちなみに、性器クラミジアの未治療放置は、不妊の原因にもなる。
結婚してから子供がなかなかできないので調べてみたら、妻が性器クラミジアによる不妊症であることが判明した──。先の産婦人科医によれば、最近は妊娠検査時とは別に、そんなケースも増えつつあるというのだ。
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