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なぜWBCは「サッカーW杯」になれないのか!?最大の障害はMLBの「思惑と利権」

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は日本が世界一に返り咲いて熱狂の渦に包まれたが、その半年前にはサッカーW杯があり、こちらは世界中が興奮した。

「そもそも『W杯』というのはサッカーが発祥。その人気にあやかって他のスポーツが追随したという歴史があります。WBCは野球発祥の国・アメリカが主導して創設したものです。ただ、このWBCによって、野球がサッカーのように世界的な人気スポーツとなるのかと聞かれれば『NO』と言わざるを得ません」(スポーツ紙デスク)

 最大のネックとなるのがWBCの主催がMLBであることだと言われる。サッカーは各国の協会の上にFIFAが君臨しており、国際大会はFIFAが全てを仕切っている。大会の開催地は立候補制となっており、どの国でも立候補することができ、また組み合わせの抽選も公開されている。

「一方、WBCは、アメリカによるアメリカのための大会とも言えます。例外もありましたが、ベスト4以上の決勝リーグ戦はアメリカでしかやらないし、興行による利益配分はMLBが66%で日本は13%に過ぎないとも囁かれています。この『利権』はアンフェアではないかという見方もあり、実際、日本でも第2回大会の時に参加しないという動きがありました。WBCによって野球を世界的なスポーツにしたいのなら、FIFAのように別の組織を作って、そこに任せる必要があるでしょう」(前出・スポーツ紙デスク)

 せっかくここまで沸き立ったWBC。これまで関心のなかった他の国も巻き込んで、さらなる盛り上がりを見たいものだ。

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