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阪神が「ジェット風船応援」を再開できないのは甲子園のファンに「凶暴性という爆弾」が潜んでいるから

 阪神の杉山健博球団オーナーが、新型コロナウイルスが感染拡大した2020年シーズンから休止しているジェット風船応援について、慎重な姿勢を崩していない。

 ジェット風船をめぐっては広島、ソフトバンクなどが、専用のポンプを使って膨らませたジェット風船による応援を再開させると発表。他球団もこれに追随するとみられていたが、杉山オーナーは、

「慎重に、今後どうするのか、未定です。お客さまも賛否分かれていると感じている」

 これについて球団関係者の見解はというと、

「やれば確実に儲かる商品だが、仮にポンプ式を導入しても、従来の口で膨らませるジェット風船をコッソリと持ち込んで飛ばす人はいるでしょう。でも止めようがない。他球団を誹謗中傷する応援を止めるよう呼びかけても、一向に守らない観客が多いのも甲子園の特徴。最悪の場合、ファン同士のトラブルを誘発することになる。他球団が再開しても、慎重にならざるをえないのは、こうした実情があるからですよ」

 新しい様式の応援として、阪神は「ジェット風船タオル」を販売。7回裏の攻撃前には、ファンファーレと同時にタオルを掲げる応援が定着している。だがどちらにせよ、舵を切る難題は横たわっているのだ。

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