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結束固い中川が遠征勢を完封!
強敵が相手でもラインで戦えば、互角以上の勝負に持ち込めるのが競輪の奥の深さでもある。
「熊本記念」(10月11日【土】~14日【火】)に出走予定のS級S班は、後閑信一、金子貴志、平原康多、新田祐大、浅井康太。今年のGIは小倉競輪祭(11月21日~)を残すだけ。西日本で初めて開催される岸和田グランプリへ向け、獲得賞金の上積みを狙える記念に出場できるのはSS班でも、ここを含めて3回だろう。
今回の5人はGIを勝っていないだけに優勝に照準を合わせているが、結束固い地元勢が立ちはだかることになる。
そのまとめ役は、GIホルダー(06年全日本選抜)でもある合志正臣だ。05年からS1、08年にはSS班を張った追い込みの名手には、いかにも武士道精神を受け継ぐ“肥後もっこす”の血が流れている。10年の覇者ではあるが、今回は松川高大─中川誠一郎の後ろで、強力な遠征勢を牽制する。
韓国の仁川アジア大会スプリントで金メダリストになったのが中川。その直前の前橋オールスター2次予選では前橋のバンクレコード更新と、乗りに乗れている。SS班に気後れがあるはずはない。
さて、並びと展開。松川─中川─合志の熊本トリオに、大分の菅原晃が加わるのが地元九州勢。先頭は菅原ではないか。そして近畿の稲毛健太─松岡健介、中部の浅井─金子─吉村和之までが西日本の有力どころ。東日本は埼京の平原─後閑、神奈川の桐山敬太郎─松坂英司、福島の新田─佐藤慎太郎か。他では柏野智典と牛山貴弘が圏内。
稲毛が前に出るところを九州勢が叩いて主導権を取る。中団は平原と桐山が狙い、浅井と新田はまくりになる。
菅原と松川が行けば遠征勢を完封しておかしくなく、本命は中川。対抗が浅井で、3番手評価は新田も、調子がいいこの2人に差はない。平原は厳しい戦いになる。
伏兵は、101期の土屋壮登(埼玉)と小岩哲也(大分)、川口聖二(岐阜・103期)の機動型3選手。そろって今年、特進でS級入りしており、そのトップバッターだった小岩の実績が抜けているが、勢いは土屋が上。20歳と若い川口はS級の戦いにまだ戸惑っているが、スピードに慣れれば一気の台頭が期待できる。この3人、1着狙いで追いかけたい。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能10/7発売(10/16号)より
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