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記事全文を読む→【調査続行中】「残骸」も発掘された「ノアの方舟」は本当にトルコのアララト山に辿り着いたか
自由な意思を持たせ人間を創造した神。しかし、人間はその自由を悪事に利用する。地上には暴虐が溢れ、人を造った事を悔やんだ神は、悪の根源である「人」を滅ぼすため、大洪水を起こす…。
これが旧約聖書の「創世記(6章-9章)」に記述された物語である。
しかし唯一、ノアに人類再生を託した神は、彼に方舟を造らせ、全ての動物種1対のつがいだけを方舟に乗せて生き延びさせた…というのが「ノアの方舟」伝説である。
結局、洪水は40日にも及び、地上の生物は絶滅。洪水から逃れたノア達を乗せた方舟が辿り着いた最終地点が、トルコの東端にそびえる標高5137メートルのアララト山だと伝えられる。
とはいえ、むろんこれは旧約聖書に出てくる物語。ところがここ数年、アララト山の山頂付近では古代の木の化石など、「方舟の遺骸」を連想させる物が次々と発見されているのだ。古代遺跡に詳しいジャーナリストが解説する。
「方舟の残骸と思われる古い木材建造物が最初に発見されたのは、1883年でした。火山性地震が起こった後のことです。その際、トルコ政府関係者も総出で調査にあたったようですが、地震が継続しており、崩落の危険があることから、途中で探索を断念。その後、ロシアの捜索隊もアララト山周辺で大規模探索を行い、大きな成果を収めたとされるものの、ロシア革命により調査資料は遺失したと言われます。そのため、方舟が本当にアララト山に実在するかどうかは長い間、謎に包まれたままになっていました」
そんなアララト山の積雪と噴火堆積物の下からノアの方舟の残骸を見つけたと、トルコと中国の共同探検隊「Noah's Ark Ministries International」が発表したのが、2010年4月のことだった。
探検隊によれば、2007年から2008年にかけて山頂付近(標高およそ4000メートル地点)で、巨大な木造の部屋7室を発見。2009年10月には撮影にも成功しており、同行した映像作家の楊永祥氏は英紙「Daily Mail」の取材に対し、「100%とは断言できないが、99.9%の確率で方舟だと確信している」と大きな話題になったものだ。
探検隊は現場から持ち帰った木片の年代を、放射性炭素年代測定法で推定。すると約4800年前のものであることが判明した。聖書に記されたノアの洪水が起きた時期とほぼ一致することから「ノアの方舟」伝説が俄然、信憑性を帯びてきたというわけである。
だが聖書研究者の間からは、旧約聖書の第1巻にあたる創世記には、ノアの方舟がトルコのどの山頂に漂着したかの記述はなく、そもそも方舟の物語は歴史的な事実ではない、との指摘が。人間の邪悪さは必ず罰せられる、という神の意思を意識付けるために書かれた寓話である、との声も多い。
近年も調査が続く「ノアの方舟」に新事実が出てくる日は…。
(ジョン・ドゥ)
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