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金村義明が明かしたプロ野球「現役引退決意」で球団が「待ってました!」の悲しい現実

 プロ野球の第一次戦力外通知期間が10月13日に終了。全12球団で99選手が通告され、最多は西武の16名、次いで中島宏之内野手をはじめとした巨人が14名、最少は日本ハムの2名だった。

 毎年、プロの厳しさが浮き彫りになる時期だが、近鉄、中日、西武でプレーした野球解説者の金村義明氏は、16日放送の「金村義明のええかげんにせえ~!」(MBSラジオ)で、自身が「引退」を決めたときを振り返っていた。

「プロ野球の世界には戦力外通告という、いわゆる『クビ』ね、自由契約。もう一つは自分から辞めますという任意引退の選手、この2種類しかない。僕は戦力外通告を言われるのが嫌で自分から辞めますと言いにいった」

 と金村氏。1999年の西武時代、当初は「10日間」と言われていた2軍生活が延びていく中、気持ちが切れてしまい引退を決意。球団事務所に赴いたという。予定外に事務所を訪ねた金村氏が「どうしたんだ?」と聞かれ「今シーズンでユニフォーム脱ぎます」と伝えると、「おお、入って」とコーヒーを出してくれ事務員が急に走っていって花を買ってきてくれたとか。

 さらに小さなマイクでスピーチをさせてくれて「97、98年の優勝に導いてくれた金村くんが今シーズンで引退すると今日報告に来てくれました」と、待っていたかのように拍手喝采だったという。

 さらに金村氏は「ちょっと高を括ってたの。誰かほっとかへんやろ、誰か電話あるやろと。見事何もなかったもんな」と笑い、報告後に引き止めがあることを期待していたものの、何もなかったと明かした。

 引退後の身の振り方は未定だったそうだが、「入るときに手形をしっかり取っている人もいるわけ」と、最近の選手は入団時に引退後のポストを確約させておくケースが多いといい、「プロは実力の世界とはいえども、大学出たほうが全然違うんやな」と感じたそうだ。

 同じ大学ということでスカウトなどに引っ張ってくれる人も多く、大学の監督にも相談ができる利点があるといい、高卒では名球会に入るぐらいの数字を残さなければ厳しい道がまっているとか。

 第2次戦力外通知はCS全日程終了翌日から、日本シリーズ全日程終了翌日まで。携帯が鳴るたびビクビクする選手もいるのだろう。

(鈴木十朗)

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