社会
Posted on 2023年11月11日 09:58

【科学の予言】直径500m「小惑星ベンヌ」が地球に衝突する日は「2182年9月24日、火曜日の午後」の軌道計算結果

2023年11月11日 09:58

 NASAの小惑星探査機「OSIRIS-REx」により、地球から1億マイル(約1.6億キロメートル)離れた小惑星「ベンヌ」から持ち帰ったサンプルが、一般公開されている。その模様が「NASA TV」をはじめ、NASAのウェブサイトでライブ配信され、大反響を呼んだ。

 このミッションは、7年の時間を要して行われたものだ。2020年にベンヌの地面を掘り起こし、岩石を採取。そのサンプルが9月に地球に帰還し、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターで、専門家らによる分析が進められてきた。NASAのネルソン長官は、

「太陽系を横断し、地球と小惑星ベンヌを往復する、7年間に及ぶ約40億マイル(約64億キロメートル)の旅が始まりました」

 と宣言。分析では含水粘土鉱物内の水のほか、炭素や有機分子が含まれていることがわかったとして、次のような説明があった。

「炭素と水は地球の形成において極めて重要な要素であり、生命が誕生した起源を特定する上で役立つはずです」

 科学ジャーナリストが解説する。

「つまり、これらの粘土鉱物が40億年から45億年前に地球に降り注ぎ、水を生み出し、生物が生息できる環境を作り上げたという説にまた一歩、近づいたというわけです」

 ただ、小惑星ベンヌと聞くと思い出すのが、かつてNASAの科学者たちが唱えていた「今後300年以内に地球に衝突する可能性」だ。

 ベンヌは何億年もの間、太陽の周りを回り続けてきた、直径約500メートルほどの小さな恒星。かねてから、数百年後には地球に衝突する可能性が指摘されてきた。前出の科学ジャーナリストは言う。

「NASAの科学者たちがOSIRIS-RExのデータを用いて、ベンヌの軌道を計算。一昨年に発表された学術誌『Icarus』に掲載した論文(8月10日付)によれば、その確率は1750分の1(0.057%)と、極めて小さいものでした。最も危険な接近時期は、2100年代後半から2200年代前半に集中しているとされ、中でも衝突の確率が最も高い日が、2182年9月24日火曜日の午後(協定世界時)。とはいえ、その確率も2700分の1(0.037%)なので、現段階では、99%の確率で、その可能性はないとされています」

 ただし、何が起こるかわからないのが宇宙空間だ。なんらかの影響を受けて軌道が変化した場合、直径500メートルの恒星が地球を直撃する。そうなれば、壊滅的打撃を受けることは間違いない。

 ベンヌ衝突時のエネルギーは、TNT火薬11億トン分以上。これは2020年にレバノン・ベイルートの港で発生した大規模爆発の、なんと200万倍のエネルギーに相当するという。現在の確率論が変化しないことを願うしかない。

(ジョン・ドゥ)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年08月16日 09:00

    「イタい素人タレント」としてたびたびその動向が注目の的となる存在はいつしか、木下優樹菜から坂口杏里へと移りつつある。木下は2019年、タピオカ店の店員に土下座を強要したとされる騒動を経て、芸能界を電撃引退。以降はインフルエンサーとして活動を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年08月18日 07:00

    永野芽郁の主演で実写ドラマ化される、人気漫画「ヒマチの嬢王」。早くも「アヤネのイメージと違う」「永野芽郁にキャバ嬢役は合わないのでは」といった声が出ている。確かに主人公のアヤネは、歌舞伎町の元No.1キャバ嬢。勝ち気で毒舌、相手の懐に入り込...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月19日 11:30

    6月下旬に発生した痴漢で書類送検され、8月18日に「謹慎処分」の憂き目に遭った四千頭身の都築拓紀。報道では「都築メンバー」などと称されているが、過去の芸能人の痴漢事例を振り返ると、「メンバー」の今後の処遇や復帰時期を占うヒントが見えてくる。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/18発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク