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記事全文を読む→【科学の予言】直径500m「小惑星ベンヌ」が地球に衝突する日は「2182年9月24日、火曜日の午後」の軌道計算結果
NASAの小惑星探査機「OSIRIS-REx」により、地球から1億マイル(約1.6億キロメートル)離れた小惑星「ベンヌ」から持ち帰ったサンプルが、一般公開されている。その模様が「NASA TV」をはじめ、NASAのウェブサイトでライブ配信され、大反響を呼んだ。
このミッションは、7年の時間を要して行われたものだ。2020年にベンヌの地面を掘り起こし、岩石を採取。そのサンプルが9月に地球に帰還し、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターで、専門家らによる分析が進められてきた。NASAのネルソン長官は、
「太陽系を横断し、地球と小惑星ベンヌを往復する、7年間に及ぶ約40億マイル(約64億キロメートル)の旅が始まりました」
と宣言。分析では含水粘土鉱物内の水のほか、炭素や有機分子が含まれていることがわかったとして、次のような説明があった。
「炭素と水は地球の形成において極めて重要な要素であり、生命が誕生した起源を特定する上で役立つはずです」
科学ジャーナリストが解説する。
「つまり、これらの粘土鉱物が40億年から45億年前に地球に降り注ぎ、水を生み出し、生物が生息できる環境を作り上げたという説にまた一歩、近づいたというわけです」
ただ、小惑星ベンヌと聞くと思い出すのが、かつてNASAの科学者たちが唱えていた「今後300年以内に地球に衝突する可能性」だ。
ベンヌは何億年もの間、太陽の周りを回り続けてきた、直径約500メートルほどの小さな恒星。かねてから、数百年後には地球に衝突する可能性が指摘されてきた。前出の科学ジャーナリストは言う。
「NASAの科学者たちがOSIRIS-RExのデータを用いて、ベンヌの軌道を計算。一昨年に発表された学術誌『Icarus』に掲載した論文(8月10日付)によれば、その確率は1750分の1(0.057%)と、極めて小さいものでした。最も危険な接近時期は、2100年代後半から2200年代前半に集中しているとされ、中でも衝突の確率が最も高い日が、2182年9月24日火曜日の午後(協定世界時)。とはいえ、その確率も2700分の1(0.037%)なので、現段階では、99%の確率で、その可能性はないとされています」
ただし、何が起こるかわからないのが宇宙空間だ。なんらかの影響を受けて軌道が変化した場合、直径500メートルの恒星が地球を直撃する。そうなれば、壊滅的打撃を受けることは間違いない。
ベンヌ衝突時のエネルギーは、TNT火薬11億トン分以上。これは2020年にレバノン・ベイルートの港で発生した大規模爆発の、なんと200万倍のエネルギーに相当するという。現在の確率論が変化しないことを願うしかない。
(ジョン・ドゥ)
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