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記事全文を読む→久保建英が欧州リーグに引っ張りだこで日本代表ではレギュラーになれないワケ
久保建英の周辺が騒がしくなってきた。
昨季のCL(チャンピオンズリーグ)王者マンチェスター・シティをはじめ、冨安健洋が所属するアーセナル、横浜F・マリノスの監督を務めていたポステコグルー監督率いるトッテナム、そしてニューカッスルと、プレミアリーグの強豪クラブが来夏の補強リストに久保の名前が入っているというのだ。
しかも、ここにきてプレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドも名乗りをあげた。現地の報道によると、昨夏に獲得したブラジル代表FWのアントニーが今季無得点と絶不調。その代りに久保の名前が挙がったという。ただ、前述したクラブとの違いは具体的な数字が出ていることだ。
久保とソシエダの契約が2027年6月まであるため契約解除金は6000万ユーロ(約94億円)に設定されている。マンチェスターUはさらに年俸も現在の約7倍の1400万ユーロ(約22億円)を用意するという。しかも7試合以上、ソシエダの試合にスカウトを派遣している。それだけ本気だという証拠だ。
またソシエダでの久保の評価も高く、来年1月12日に開幕するアジア杯で代表招集を辞退することが検討されていると言われている。その理由はソシエダの順位。現在リーグ6位で、来季のCL出場権を得る4位まで勝ち点差4に迫っている。さらに今季のCL決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選が行われ、ソシエダはパリ・サンジェルマンとの対戦が決まった。この対戦の第1戦が2月14日。アジア杯の決勝が2月10日。日本代表が決勝に進出すれば、久保のパリ・サンジェルマン戦での先発出場は厳しい。ソシエダが久保にアジア杯を辞退してチームに残って欲しい気持ちは理解できる。
ソシエダはもちろんのこと他クラブからも注目を浴びているのは、この1年でレベルアップした証拠だ。
昨年の12月、何もできないまま終わった初のW杯の悔しさを爆発させるかのように、年が明け後半戦だけで7ゴールを決めソシエダの10年ぶりとなるCL出場に貢献。
今季も開幕から先発出場を果たし、いきなり7試合で5ゴールを決める。その活躍が認められて9月、日本人初のリーガ月間MVPに輝く。初出場となったCLでもグループリーグを無敗(4勝2分け)で突破し、チームの20シーズンぶりの決勝トーナメント進出に導いた。
昨季は複数のポジションで起用されたが、今季は右サイドに固定され、それがハマっている。体も強くなり課題と言われていた守備力も高くなった。セットプレーも任され、ソシエダの攻撃の中心と言っても過言ではない。
ただ、日本代表ではポジションを完全に奪っていない。右サイドなら伊東純也の控え、トップ下なら鎌田、南野との争いになる。
なぜ代表ではポジションを奪えないのか。森保監督が「いい守備からいい攻撃」というように、日本代表のサッカーはまず守備である。その守備力を考えれば久保は控えになる。攻撃に関しても数字(29試合3ゴール)が出ていない。
ただ、今の好調さを続けていれば代表でもポジションを奪うのは時間の問題だろう。一番怖いのはハードスケジュールによるケガぐらいか。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。
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