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記事全文を読む→山口健治の“江戸”鷹の目診断「広島記念」
◎武田=○神山も池田の奮起を期待
売り出し中の選手には必ず試練の時が来る。思いどおりの戦いをさせてもらえなくなるからで、それを乗り越えてこそ本物になる。
「広島記念」(12月13日【土】~16日【火】)に出走予定のS級S班は後閑信一と成田和也も、この2人は来期からS1に戻る。ここは入れ代わるようにトップ9に返り咲いた武田豊樹、神山雄一郎と高松宮記念杯覇者の稲川翔が参戦。さらにS1には脇本雄太らGIクラスがそろう。師走の寒風をものともしない熱戦が連続するはずだ。
やや劣勢の地元勢で奮起を期待したいのが池田良。追い込み選手だけに目立たないが、23歳でS1入りしている。伸び悩んでいるのはシビアな競走をできないからではないか。戦ってくれる先行を残そうとするのはわかるが、勝負と見れば切り替えてでも1着を取りにいくべきだ。8月の豊橋記念と富山記念、さらに10月千葉記念で準決勝進出を果たしているように、着実に力をつけている。割り切って戦えば活路は開ける。
小松崎大地は、小倉競輪祭【1】【3】【5】【1】で評価が格段にアップした。4戦全てバックを取り、準決勝では山崎芳仁の1着に貢献。圧巻は村上義弘、井上昌己を完封して逃げ切った最終日だった。ただし、これからはマイペースで駆けられる楽なレースはさせてもらえない。脇本との、もがき合いもありそうな今回は、試金石の4日間になる。
さて、並びと展開。中国勢は、岡山の三宅達也に地元の池田─前反祐一郎。九州は吉本卓仁─荒井崇博、近畿は脇本─稲川─伊藤保文。東日本は武田─神山─後閑の関東ラインと小松崎─渡邉一成─成田の福島トリオが有力。他では地元の吉永和生、底力ある吉田敏洋の勝ち上がりがある。
主導権を取りにいくのは脇本と小松崎だが、スピードは脇本が一枚上。小松崎が控えるところを、武田が間髪入れず仕掛けそうだ。
◎武田=○神山。両者のゴール前勝負濃厚だが、脇本の粘り込みと早めに踏めば池田の台頭もある。
伏兵は、河端朋之(岡山・95期)、角令央奈(兵庫・98期)、才迫開(広島・101期)の機動型3選手。ナショナルチームの一員である河端は本業で開花しつつあり、角はS級のレースに慣れてきた。11月にFI戦の千葉と西武園で決勝戦に乗ったのがホームバンクの才迫。先手を取れば、簡単にはギブアップしない。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能12/9発売(12/18号)より
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