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記事全文を読む→能登半島地震後に「イワシ大群打ち上げ」と「クジラ漂着」…日本列島地震ドミノの緊迫度
日本列島の下で何が起きているのか。
北海道・函館の海岸を中心に、大量のイワシが打ち上げられたニュースが流れたのは、昨年12月上旬だった。昨年12月10日付の本サイトでも紹介したように、作家・吉村昭の「三陸海岸大津波」には、昭和8年3月3日未明の昭和三陸地震の本震前日、被災地周辺の井戸水が出なくなった、沖合で大砲を打つような音がした、海が光った、前年夏からイワシとマグロなどが豊漁だった、という伝承が記されている。遠く離れた相模湾にもその前日、まるまると太ったイワシの群れが河口まで押し寄せたと、史実に残されている。
震源から遠い場所(12月の函館)でイワシが海岸に上がると地震と津波がくる、という先人が記した「地震フラグ」は2024年の元日、久しぶりに帰省した人たちが古い木造住宅の親族宅に集まるという最悪の条件下で、現実のものとなった。
しかも能登半島地震が起きた10日後にも、函館市がある北海道・渡島(おしま)半島の反対側、日本海側のせたな町の海岸に、イワシの大群が押し寄せた。なお、せたな町の海岸線を約130キロ北上すると、泊原発がある。
さらに1月14日には、鹿児島県トカラ列島の諏訪之瀬島で噴火。翌15日には千葉県南房総市和田町の海岸に、体長およそ11メートルのザトウクジラとみられるものが打ち上がった。今回はたまたま1頭のクジラの死体だったが、日本と同じく地震の多いインドネシアでは昨年4月、バリ島に18頭のクジラが打ち上がった2週間後の4月25日に、スマトラ島沖でM7.1の大地震が発生。12月3日にはマラピ山が噴火した。
インドネシアと日本列島の関西以西は同じユーラシアプレートに乗っかっており、能登半島はユーラシアプレートの東端にあたる。
千葉でクジラが打ち上がった日に政府の地震調査委員会が開かれ、宮城県沖地震が今後30年以内に起きる確率が「70~80%」から「70~90%」に引き上げられた。前述した通り、ユーラシアプレートの東端にあたる能登半島の地震では内陸部の活断層のズレが観測されており、これが本州を貫く糸魚川静岡構造線などの活断層にどのように影響するかは、人智の域を超えている。
東海地震を含む南海トラフ地震はすでに半世紀以上、起きると言われており「ずっと言っていたらいつかは当たる」と笑う向きもあるだろう。
だが今回の能登半島地震では、発生から1分後には被災地に津波が押し寄せた。津波の速度は時速40キロ以上。背後に津波が迫りながら、この時期の雪が積もった路面、凍結した坂道を駆け上がるのは、屈強な男性でも容易ではない。大地震ドミノが起きないよう祈りつつ、今のうちに高台への避難経路と、家族が最終的に集まる避難先を今一度、確認しておきたい。
(那須優子)
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