社会
Posted on 2024年02月12日 09:58

【知られざる観光実態】コロナが去ってもなぜか京都の飲食店が閉業ラッシュという「悲しい特殊事情」

2024年02月12日 09:58

 コロナ禍の終息とともに、観光客が戻り賑わいを取り戻した京都。だが、これにともなって、交通渋滞やポイ捨てといったオーバーツーリズムの問題が浮き彫りになりつつある。そんな京都で今、飲食店の閉店が相次いでいるとの報告があった。

 東京商工リサーチが調査した2023年1月から7月の「飲食業の倒産動向」によれば、全国的に飲食業の倒産件数が増加している中で、京都だけが減少しているように見える。しかし、京都の観光業に携わる女性によると、

「2023年下半期になって、閉業する店が増加している」

 と逆の状況を明かすのだ。続けて、

「コロナ禍を乗り越えた和食店やカフェなど、人気がある飲食店でも閉店ラッシュを迎えています。2023年に発表された路線価を見ると、京都は2年連続で上昇し、阪急西院駅前は前年比10.8%と上昇率1位。また、東山区四条通も前年比より6%上昇して、1平方メートル当たり30万2000円でした」

 四条通りは祇園四条駅がある京都の中心エリアだ。路線価が上昇したとしても、観光客が多く訪れるため、飲食店の閉店ラッシュが起きる可能性は低いと思うのだが…。先の女性がさらに言う。

「京都人は『京都は観光地ではない』というプライドから、価格を観光客向けにしないことが理由として考えられます。コロナ前のインバウンドの時も『地元の人や常連客が来なくなったら困るから』と、頑なに値上げしませんでした。ある意味、地元ファーストな部分が、家賃値上げとともに裏目に出てしまったのかもしれません。コロナの給付金を受け取ったから閉業する、という飲食店もありましたね」

 2月1日、東京の「豊洲市場」に隣接する新スポット「豊洲千客万来」がオープンし、インバウンド向けに設定された高額な海鮮丼が話題になった。京都でも地元志向の店が閉店し、代わりに外国人観光客に向けた店が進出していくのだろうか。

(京野歩夢)

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