芸能

ナイツ 塙宣之「儲けを考えるなら協会はやめた方が」/テリー伊藤対談(3)

テリー そもそもは、何で漫才協会の会長になったの?

 野球で言うとコーチから監督になったみたいな感じで。もう副会長を6、7年やってたんですよ。ずっと青空球児師匠が会長だったんですけど。球児師匠の体調が悪いというのが一番大きな理由ですね。

テリー 漫才協会の会長って、儲かるんですか?

 いや、全然です。お金のことを考えたら漫才協会をやめた方がいいです。

テリー あ、そうなんだ。

 はい。だって(東洋館のある)浅草まで車で行って、コインパーキングに止めて、舞台に上がったら、いつもマイナスですから。

テリー 駐車場代の方が高いんだ(笑)。

 YouTube(「ナイツ塙会長の自由時間」)だって、ほとんど持ち出しですし。だから、お金のことだけを考えたら漫才協会をやめて、もっと他のことに脳味噌使った方がいいでしょうね。

テリー じゃあ、もうほんとに名誉職というか。

 でも会長になって、ものすごく気をつけなきゃいけないなと思いました。会長になってYouTubeで最初にやったのが「コント山口君と竹田君」さんのコンビ名を変えてもらう企画だったんです。「漫才協会なのにコントが付いてるのはおかしいから『山口君と竹田君』に改名しなさい」って。山口さんとは事前に打ち合わせしてるドッキリだったんですけど。そしたら、後で母親から電話が来て、権力に取りつかれておかしくなったって言われて。

テリー あ、そう(笑)。

 僕、「そんなひどいことなのかな」って、わからなくなっちゃったんですよ。で、昨年末に後輩芸人にドッキリを仕掛けたら、それが炎上して。その時に「やっぱり世間の人からすると、会長とかいう役職が付くと見る目が変わるのかなぁ」と。それは今の時代、気をつけないとパワハラとかにつながるということがよくわかりました。

テリー 会長というだけで権力者みたいに思う人がいるんだね。

 そうですね。だから「あいつ1人で牛耳ってる」とか思われないように、発言に気をつけてますね。

テリー でも、塙さんが会長になったことで協会の知名度も上がって、所属芸人が増えてるんじゃ無いの?

 僕はまだ会長になった半年なので。20人ぐらいですかね。

テリー 映画の中で爆笑問題とサンドウィッチマンも誘ってたよね。

 そうですね。でも、その辺りは難しくて。爆笑さんやサンドさんには入ってもらいたいんですけど、育成にも力を入れなきゃいけないから、ジャイアンツやソフトバンクと同じになっちゃうなと思って。いい選手を取ることが組織のためになるかは別の話なので。

テリー まぁ2軍で頑張ってもFAで選手取ってこられたら「結局、俺ら出番ないじゃん」って選手は腐っちゃうね。

 僕がやらなきゃいけないのは、漫才協会の若手からスターを育てることなので。会長になったら逆にスカウトしづらくなりましたね。副会長の時は軽い気持ちでしたけど。

テリー なるほどなぁ。

 やっぱりテレビ局が漫才協会の企画をやろうとなった時に候補として挙がってくるのが、だいたいU字工事とかカミナリとか、テレビに出てるメンバーなんですよ。だけど、こっちが出したいのは、宮田陽・昇とかロケット団とか、寄席で活躍してる人たちなんです。でも、知らないって理由で全部却下されちゃう。だから、U字工事もカミナリも僕がスカウトしましたから、バランスがすごく難しいなって、最近思います。

ゲスト:ナイツ 塙宣之(ナイツ はなわ・のぶゆき)1978年、千葉県生まれ。大学卒業後の2000年、落研の後輩・土屋伸之と「ナイツ」結成。2008年の「M-1グランプリ」(ABCテレビ)で3位に。以降、2010年まで3年連続で同番組の決勝に進出。2007年、史上最年少で「漫才協会」の理事に就任すると、副会長を経て、2023年、会長に就任した。現在は「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送、月~木)、「ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ、毎土)、「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)などにレギュラー出演中。また2018年より「M-1グランプリ」の審査員も務める。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
巨人の捕手「大城卓三と小林誠司」どっちが「偏ったリード」か…大久保博元が断言
2
太川陽介を「バスの悪魔」とコキ下ろし!「あのちゃん」まさかの「バス旅復讐戦」へ
3
【鉄道】新型車両導入に「嫌な予感しかしない」東武野田線が冷遇される「不穏な未来」
4
1編成に2室だけ!東海道新幹線に導入「高額個室」は「芸能人御用達」と化す
5
海外移住のフワちゃん「遊んでいても年商1億円超」新ビジネス開始の「驚異の商才」