スポーツ
Posted on 2024年05月11日 05:59

【GIヴィクトリアマイル】史上最高「2070万馬券」を出した穴党歓喜の「三大種牡馬の産駒」を狙う

2024年05月11日 05:59

 今週のGI・ヴィクトリアマイル(東京・芝1600メートル)には、今は亡き大種牡馬ハーツクライ、ディープインパクト、キングカメハメハの産駒が登場する。いずれも1頭ずつの出走だが、産駒数が年々少なくなっているだけに、大事な参戦と言っていいだろう。

 このレースの「穴」を狙うならば、これら近年の「三大種牡馬の仔」に注目するべきと考える。

 まずはハーツクライ産駒のハーパー(牝4、栗東・友道厩舎)から見ていこう。昨年の牝馬3冠④②③着であり、年長者相手のエリザベス女王杯(GI)でも3着と好走した。暮れの有馬記念で9着、今年初戦の大阪杯が13着と近走苦戦続きだが、牡馬相手のGIなので仕方あるまい。牝馬同士のGIなら、見直す必要があるだろう。

 クイーンカップ(GⅢ)を含め、2勝を芝1600メートルで挙げており、距離適性は十分。東京コースも1勝、2着1回とパーフェクト連対だ。今回は新コンビの池添謙一で挑むが、GI26勝(うち牝馬GIを12勝)とう、大レースに強い騎手だけに、楽しみは増すばかりである。

 ディープインパクト産駒のフィアスプライド(牝6、美浦・国枝厩舎)は昨年暮れのターコイズステークス(GⅢ)を勝って、重賞ウイナーの仲間入り。騎乗したのはルメールで、次走の中山牝馬ステークス(GⅢ)の手綱も取った。結果は9着ながら、2戦連続して騎乗したことは大きい。

 ルメールはヴィクトリアマイルでは〈3・1・1・3〉と好相性で、2020年優勝のアーモンドアイは国枝厩舎所属馬だった。また、ディープインパクトはこのレース最多タイの4勝を記録している。注意すべきだろう。

 最後に、キングカメハメハ産駒のスタニングローズ(牝5、栗東・高野厩舎)。一昨年の秋華賞(GI)勝ち馬だ。前走の大阪杯(GI)は逃げて8着だったが、0秒5差で、着順ほどレース内容は悪くない。長期休養明けをひと叩きして、体調は前走以上。調教で騎乗した西村淳也は、バネのある走りに「イルカみたいだった」と語っている。秋華賞でナミュールやスターズオンアースをねじ伏せた底力は侮れない。なお、キングカメハメハ産駒は、アパパネが2011年に勝利している。

 人気は武豊騎乗のナミュールと、モレイラ騎乗のマスクトディーヴァだろうが、この2頭ですんなり決まるとは思えない。なにしろ1、2番人気の決着は、過去18回で2011年の1回だけ。荒れるGIレースとして名高く、2015年は1着5番人気、2着12番人気、3着に18番人気が入り、3連単2070万5810円というGI史上最高配当を叩き出している。

 穴党は一考の余地があるのではないか。

(兜志郎/競馬ライター)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク