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巨人のベンチ裏「クローザー不在」を支えるキーマン「バルドナード」登板戦略

 1日で首位陥落である。5月12日のヤクルト戦を落としたことで、阿部巨人は2位に後退し、阪神が再び首位に返り咲いた。まだ順位のことを気にする時期ではない。しかし、その12日のゲームには「ヒミツ」が隠されていた。

「阿部慎之助監督はバルドナードを出場メンバーから外しました。前日、前々日に登板しているので、3連投は避けたい、と」(スポーツ紙記者)

 その配慮はさすがだが、バルドナードのいないブルペンメンバーで、阿部監督はどんな継投策をイメージしていたのだろうか。守護神・大勢の離脱後、チームが勢いを失わなかったのは、好調のバルドナードがいたからである。関係者の話を総合すると、9回は西舘勇陽を予定していたそうだ。

 西舘は開幕当初こそ好調だったが、4月26日のDeNA戦でプロ初失点を喫してからは、走者を背負う「綱渡り状態」が続いている。

「打順を見て、左バッターが並んでいたら、高梨雄平か大江竜聖に託す選択肢もあったようだ」(球団関係者)

 高梨も5月10、11日に登板している。10日は1/3回だが、「3連投になる」危険性があった。

 結局、12日に登板したリリーバーは井上温大、平内龍太、京本眞の3人。平内は今季初登板で、井上は4月29日以来、京本も5月6日の登板以降は間隔が空いていた。首位陥落したイヤな敗戦ゲームではあったが、結果的に登板過多のリリーバーを全員、休ませることができたようである。

「巨人の得点は岡本和真の一発だけでした。阪神もクリーンアップが揃って不振で、首位争いはどちらが早く打線を立て直すかにかかっています」(前出・スポーツ紙記者)

 翌5月13日、巨人は緊急獲得したエリエ・ヘルナンデスの入団会見を行った。10日の契約発表からすると、かなり早い来日である。チーム合流の時期は未定だが、「投」のキーマンがバルドナードなら、「打」はヘルナンデス…となりそうである。

(飯山満/スポーツライタ―)

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