太川陽介の人気番組の今後を心配する声が、ファンから上がった。きっかけは5月15日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送された「ローカル路線バスVSローカル鉄道乗り継ぎ対決旅 大感謝祭!視聴者還元SP」である。
これは昨年3月に放送された第15弾の再放送。とはいえ、ただの再放送ではなく、太川と村井美樹が解説を加えながら、2人が訪れなかった店のグルメを紹介するという、新たな要素があった。これにテレビ誌記者は不満をあらわにする。
「2人の解説に興味を引かれるものはなく、グルメ情報も少ない。実質的には、ただの再放送でした。これなら新たな回を放送してほしかった。番組ファンも同じ思いですよ」
では、なぜ新作を放送しなかったのか。テレビ誌記者が続けて、その理由を指摘する。
「この『バスVS鉄道』は、ルート設定が難しい。まず、バスと鉄道が両方ともないといけません。鉄道があってもバスが途切れていたり、バスがつながっても近くに鉄道がなければ、番組の舞台としては不適当。さらに番組的には、バスチームと鉄道チームが接戦になるようなルートとなると、簡単には見つからない。千葉と茨城が何度も舞台になっているのは、他のルート探しに困っている証拠です。今回、本当は新たな旅をしたかったのですが、ルート設定が間に合わなかったのではないか」
この問題は時が経てば解決するものではなく、むしろバス路線の減便や廃止という世の中の潮流によって、より困難になっていく。ルート設定ができないことを理由に、番組が終了する可能性も否定できないのだ。
太川と村井の激しい戦いに手に汗握る、多くのファンがいる本作。今後、続けていくには、なんらかのルール変更が必要になるかもしれない。
(鈴木誠)