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記事全文を読む→立川晴の輔「大きな夢は満席の状態で独演会」/テリー伊藤対談(4)
テリー 今、師匠のお弟子さんは?
晴の輔 いないです。いつかは取らないといけないと思ってるんですけど。でも、僕の中にルールがありまして。正直、僕は「指示は不明確」っていう修業をしてきましたので。教える時って、自分が学んだことをそのままやっちゃう可能性があると思うんですよ。
テリー まぁ、そうですね。
晴の輔 でも、時代も変わったじゃないですか。今その同じ方法で自分の弟子に教えることはできないと思うんですよ。でも、骨太の人間を育てようと思ったら、指示は不明確の方がいいと思うんです。その方が自分で考えますから。明確な指示っていうのは、考えなくていいということなんですよ。
テリー なるほど。
晴の輔 だから、そこは言葉を選びながら、いい意味での不明確な指示をどうやって柔らかく教えるようになれるか。その自信が持てるようになるまで弟子は取れないと思いますね。あとは大学1年生の娘が、卒業するまでは取らないと決めてます。
テリー それは何でですか。
晴の輔 いや、子供を育てるので精一杯ですから。人の人生を預かるのは、今は僕、想像できないんですよ。それも含めて、師匠が僕を取ってくださったことが、どれだけすごいことか、今になって実感してますので、いつかは取らないといけないと思います。
テリー やっぱり「笑点」って多くの落語家さんの憧れじゃないですか。その中で師匠みたいになれるのって本当に一握りですよね。
晴の輔 そうですね。まず席が空きませんから。空いたところで何かの大会で1位になったから座れるっていうことでもないので。
テリー 番組の意向もあるしね。
晴の輔 あとタイミングがすごく大きいんですよ。僕が志の輔に入門した時に、「笑点」に出るとは1ミリも想像してなかったです。どちらかと言うと「笑点」より「ガッテン」で育ったみたいな感じですので。
テリー アハハハハ、さすが。今の座布団1枚ですね。
晴の輔 ありがとうございます(笑)。
テリー でもね、今日初めて師匠と話してみて、軽くていいですよね。面倒くさくないというか。僕、軽いって、ものすごく大事だと思ってるんですよ。
晴の輔 そうなんですか。
テリー だって、落語家さんって元々長屋に住んでそうじゃないですか。あんまり代官山あたりの高級マンションに帰ってほしくないんですよね。
晴の輔 ああ、わかります。
テリー 権威みたいになって小難しい顔で古典落語やるより、くだらないことずっと言っててほしいんですよね。だから今日、初めて師匠と話して、軽くていいなと思います。
晴の輔 ありがとうございます。
テリー これからはどんな夢があるんですか。
晴の輔 夢ですか。今はとにかく番組(「笑点」)に早く馴染みたいっていうのと。最終的な大きな夢は満席の状態で独演会をやりたいんです。
テリー ほお。
晴の輔 もちろんキャパを小さくすれば満席になるんですけど。やっぱり落語ってお客さんの空気との合体なので、前のめりなお客さんが多いと1+1が100になったりするんですよ。その環境を作るには僕自身が落語の稽古と落語家としての魅力を磨くことです。磨きながら全国を回って会場に来てくれたお客さんが「ああ、落語聴いて、いい時間過ごした」って思ってもらえるような状況を作りたいですね。なんか真面目ですみません(苦笑)。
テリーからひと言
本人は真面目って言ってるけど、明るいし話しやすいし、ほんとに軽くていいよね。俺はよく「舐めてかかって真面目にやるのが大事」って言うんだけど、「笑点」もそんな感じでやってください。応援してますよ!
ゲスト:立川晴の輔(たてかわ・はれのすけ)1972年、兵庫県生まれ。大学時代は落語研究会に所属。卒業後の1997年、立川志の輔に一番弟子として入門し、「立川志の吉」を拝名。2003年、二ツ目に昇進、2013年真打昇進。志の吉から「晴の輔」に改名。古典落語をわかりやすく演じると定評があり、全国各地での落語会、ビジネス落語講演会、子ども落語会をはじめ、結婚式の司会など幅広く活動。2013年より「笑点 特大号」(BS 日テレ)の若手大喜利のメンバーに。2024年4月7日放送の「笑点」(日本テレビ)より大喜利の新メンバーに抜擢され、注目を集める。
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