社会
Posted on 2024年06月07日 09:58

自分の名前を駅名にした「鉄道芸人」の快挙!夢を叶える「ネーミングライツ」最新事情

2024年06月07日 09:58

 施設の名称に企業名や商品名をつける「ネーミングライツ」は今、あらゆる分野に広がっている。日本ハムファイターズが使用するスタジアムは日本エスコンが命名権を取得し、「エスコンフィールド」の愛称がつけられた。サッカーではFC東京のホームである東京スタジアムは、2003年に「味の素スタジアム」になった。

 鉄道界でもネーミングライツの売買は盛んで、千葉県の銚子電鉄は各駅の命名権を販売。駅舎の看板には、権利を買った企業がつけた駅名が記されている(写真)。

 他にも千葉のいすみ鉄道や、静岡の天竜浜名湖鉄道が駅名、岐阜県の明知鉄道は列車の愛称命名権を販売している。

 命名権を販売する鉄道会社の多くが、愛称を企業名や団体名、商品名に限っているということがあり、購入するのはほとんどが地元の企業やショップだ。

 だが、青森県の津軽鉄道が今年販売した駅名命名権のひとつを購入したのは、個人だった。お笑い芸人でユーチューバーの太田トラベルが、十川駅の命名権を手に入れたのだ。

 価格は税抜きで30万円。期間は1年だ。昔ながらの木製の駅名標を建て、副駅名として愛称を記載する。十川駅の駅名標には「鉄道芸人 太田トラベル」と記された。うらやましいと声を上げたのは、鉄道ライターである。

「鉄道好きなら自分の名前と同じ駅を探したことがあるでしょう。『品川さん』や『伊東さん』『中野さん』をうらやましく思ったものです。ないのであれば、自分の名前を駅につけたいと願った人は多いはず。それを実現した太田トラベルさんが、心の底からうらやましい。これをきっかけに、個人で購入する人が増えるかもしれません」

 津軽鉄道の命名権は、津軽五所川原駅や嘉瀬駅、川倉駅などがまだ販売中だ。津軽五所川原駅は150万円で、川倉駅は30万円。1年間、自分の名前を愛称にできると思えば、決して高くはなかろう。

(海野久泰)

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