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記事全文を読む→メキシコで「猛毒ウイルス」死者1号でもパンデミックよりヤバイ「日本に鶏肉が入らない」問題
新型コロナが落ち着いても、人類とウイルスの戦いは終わらない。
新たに出演したのは強毒性で、現時点では特効薬やワクチンのないH5N2型鳥インフルエンザウイルス。このヒト感染がメキシコで初めて確認されたと、世界保健機関(WHO)が発表したのだ。
WHOによると、感染が確認されたのはメキシコ在住の59歳の男性で、発熱や呼吸困難、下痢、吐き気といった症状がある。市内の病院に搬送されたが、その日に死亡した。発症前に鳥類や動物との接触は確認されていない。
WHOは、H5N2インフルエンザウイルスがヒトに感染する可能性は低いとしつつも、死亡した患者の感染経路は不明のままだ。
メキシコ国内ではニワトリやアヒルなど、家禽類のH5N2ウイルス感染が報告されており、日本の輸入鶏肉の7割を占めるブラジルでも、H5N1鳥型インフルエンザが流行している。その影響で、輸入鶏肉が国産鶏肉の価格と変わらないほどに高騰しているのだ。
これだけでも家計を圧迫するのに、さらに恐ろしいのは、南米での鳥インフルエンザの流行で世界的な「鶏肉不足」「卵不足」が発生し、日本のスーパーから家計の味方「鶏肉」が消えてしまうことだ。ちょうど1年前の今頃は、日本国内でもロシアのウクライナ侵攻による飼料不足と、鳥インフルエンザによるニワトリの大量処分が重なり、卵の値段が通常の2倍以上に値上がりしていた。
円安の日本はすでに、世界市場のオレンジ買い取り競争に惨敗。オレンジジュースが市中から消えてしまった。このまま世界的な鳥インフルエンザの流行が続けば、海外産の鶏肉と、やはり飼料不足で価格高騰中の牛肉においても、日本は市場競争へのエントリーすらままならず、肉の買い取りで惨敗するのでは、とみられている。
地球の裏側のこととはいえ、国境などない渡り鳥が中米メキシコから北米にウイルスを拡散させたら、ゲームオーバー。北米からシベリアを経て日本へと、鳥インフルエンザウイルスの拡散を止める術はない。
(那須優子/医療ジャーナリスト)
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