社会
Posted on 2025年10月02日 06:30

太陽系外から飛来する「恒星間天体」驚嘆の規格外スケールで10月末に地球最接近「地球外文明のしわざ」論争

2025年10月02日 06:30

 今年の夏、チリのATLAS望遠鏡が捉えたひとつの光点が、天文学界を大きく揺さぶっている。その名は「3I/ATLAS」。太陽系外から飛来した史上3つ目の恒星間天体である。先に知られるオウムアムアやボリソフ彗星とは違い、今回の来訪者は桁外れの「大きさ」と「重さ」で世界を驚かせた。
 
 観測によれば、その核は直径5キロ前後で、質量は少なくとも330億トンに達する可能性がある。これは過去の恒星間天体よりも3桁から5桁も重い計算だ。普通なら小さなかけらが先に見つかるはずなのに、いきなり巨体が姿を現したのだから、まさに「重大な異常」と言わざるをえない。

 そしてこの規格外のスケールが「エイリアンの仕業ではないか」というロマンに火をつけた。ハーバード大学のアヴィ・ローブ教授は「教育的仮説」と断りながらも「もし産業合金のような特殊な成分が検出されれば、自然界では説明できない」と語る。さらに彗星の通り道が、太陽系の惑星が走る軌道面に極端に近い点も「偶然にしては、できすぎだ」と指摘している。

 一方、NASAの研究者たちは冷静だ。「彗星らしい挙動を見せており、自然の産物と考えるのが妥当」との見解が多数派を占める。科学の最前線では夢と現実がせめぎ合っているのだ。
 
 気になる地球への影響だが、3I/ATLASが最接近するのは10月末。その距離は約2億7000万キロ、月の700倍も遠い安全圏だ。ただし火星には3000万キロ弱まで接近するため、惑星科学者たちの視線はそちらに注がれている。

 それにしても、なぜ太陽系にこんな巨体が迷い込んできたのか。宇宙のどこかに鉄やニッケルを豊富に抱えた「資源庫」のような領域があるのか。それとも誰かが意図して設計したものなのか。答えはまだ闇の中にある。

 10月には火星探査機MROの高性能カメラHiRISEが、この彗星を観測する可能性がある。もし撮影が成功すれば、人工か自然かを見極める決定的な手がかりとなるだろう。仮に人工彗星だったとすれば、それは人類にとって、地球外文明からの最初の「ノック」となるかもしれない。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年06月24日 20:00

    中道改革連合の伊佐進一衆院議員(比例近畿ブロック)というと、青いスパンコールのジャケットや華やかな蝶ネクタイといった「派手な服装」をしていることで有名になった。最近は自民党総裁選での中傷動画疑惑をめぐり、国会で高市早苗首相を積極的に追及して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年06月26日 11:00

    超親密を保っていたアメリカのトランプ大統領とイタリアのメローニ首相が突然、激しく罵り合う。一枚の写真がきっかけだった。トランプ大統領はフランスで開催されたG7サミットでの「出来事」を、イタリアのテレビインタビューで、次のように明かしたのであ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月26日 13:30

    月並みな物言いだが、あの巨人・阿部慎之助前監督逮捕のニュースは、AIと人間との関係を改めて考えさせられた。父親から暴力を受けた長女が「チャットGPT」に相談し、その回答に基づいて児童相談所に通報したところ、警察が即座に動いて現行犯逮捕に至っ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク