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記事全文を読む→赤坂「ライブハウス刺傷事件」が突きつけた「外の待機スペース」「裏口なし」ライブハウス雑居ビル「外側の盲点」
東京・赤坂で、ライブ出演のため会場を訪れていた女性が男に刺され、重傷を負う事件が起きた。女性は本業とは別に音楽活動をしており、11月16日の事件当日は午後1時からのライブに出演する予定で、地下1階のライブハウス前でひとりで待っていたという。
男は犯行のおよそ1時間前から現場周辺に姿を見せ、女性を追うようにビルへと入る様子が確認されている。出演ライブのポスターにはバツ印の落書きまで残されており、強い殺意と計画性を持った犯行として、警視庁が男の行方を追っている。
今回の事件は、ライブハウス内部の手荷物検査だけでは出演者を守れないという現実を、改めて突きつけた。2016年にはシンガーソングライターの冨田真由さんがライブ会場前で襲撃され、瀕死の重傷を負う事件が起きた。当時も「出演者が屋外で狙われる危険性」を強く指摘されたが、ライブハウスの周辺警備や出演者の動線管理は改善しないまま、今日に至っている。
あるライブハウス関係者が指摘する。
「中の手荷物検査をいくら厳しくしても、外の待機スペースが無防備なままでは出演者を守れません。多くのライブハウスは裏口がなかったり、人員が足りなかったりで、観客と同じ動線を使わざるをえないのが現状です」
ライブハウスは雑居ビルや地下に入っていることが多く、人目が届きにくい場所で出演者がひとり待つことは珍しくない。中の検査で凶器の持ち込みを防いでも、入り口周辺で襲われてしまえば、根本的な解決にはならない。まさに今回の赤坂の事件は、そうした「外側の盲点」を突くものだった。
必要なのは、中と外の両面からの安全対策。出演者の入場時間を非公開にし、スタッフ同行での入場を徹底する。可能であれば出演者専用の導線を確保し、裏口がない会場でもスタッフルートを工夫する。さらに会場前の監視カメラ増設や、待機場所の明確化と滞留管理など、小規模会場でも実行できる施策はある。
ライブハウスはアーティストと観客の距離の近さがメリットでもあるが、リスクとは表裏一体。内部の検査だけに頼らない、外側を含めた安全対策の強化が急がれる。
(カワノアユミ)
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