芸能
Posted on 2022年10月26日 09:59

「生RC」を体験しよう!RCサクセション「伝説のライブ盤」がアナログ復刻/日本音楽シーン「名作裏面史」

2022年10月26日 09:59

 筆者が初めて、忌野清志郎率いる生のRCサクセションを「体感」したのは、1980年1月。ニューシングル「雨上がりの夜空に」の発売記念で、東京・渋谷「屋根裏」で行われた4DAYSライブの最終日だった。

 屋根裏は当時、雑居ビルの3階にあり、それこそ100人も入ればいっぱいになる「ハコ」だった。ところが、RCはこの4日間で800人という空前の観客動員数を記録したのだ。

 そんな勢いに乗り、4月に霞が関にある久保講堂で開催したワンマンライブの模様を収録した、新生RC初のアルバムが、手垢のついた表現ではあるが、まさに「日本ロック史上に燦然と輝くライブ盤」として知られる、「RHAPSODY」(同年6月5日発売)だった。

 この日のステージはメンバー6人に加え、後に一緒にツアーを回ることになる、生活向上委員会の梅津和時が、アルトサックスで参加。荒削りではあるが、メンバー紹介を兼ねた「よォーこそ」から、代表曲となる「雨上がりの夜空に」を含め、ラストナンバー「キモチE」まで、フルスロットル全開で突っ走る勢いは、今でも聴く者すべてを一瞬にして熱狂のライブ会場へ連れて行ってくれるはずだ。

 同時に、緩急織り交ぜて構成される本作を聴くにつれ、その後のRCのライブにおける定番スタイルが、ほぼ確立されていたように感じるのは私だけはないだろう。

 久保講堂のライブを最後に、「ライブハウスでメタメタ弾きまくっていた~」と紹介されるフリーキーなギタリスト・小川銀次が脱退。その一方、キャラクターからは想像できないが、実はキャリアのスタートはジャズ・ミュージシャンという、G2ことゴンタ2号が正式にメンバーとして加入、さらにショウアップされたステージに磨きがかかっていくことになる。

 とはいえ、当初、レコード会社やスタッフからは、エレキ化した第一弾としてはスタジオ・アルバムを、との声があったのだとか。だが、忌野清志郎が、スタジオ録音で音をいじられることを嫌い、敢えてライブ盤の発表に踏み切ったという逸話も残されている。

 そんなRCのアルバム「RHAPSODY」のアナログ復刻版が、前後に発売された「シングル・マン」(76年4月)、「PLEASE」(80年12月)、さらに、7inchシングル「スローバラード」「雨あがりの夜空に」と同時に、タワーレコード全店で12月3日に発売されることになった。

 RCがライブバンドへと飛躍するきっかけとなった1枚で、是非、80年代の「生RC」を体験してみてはいかだだろうか。

(山川敦司)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年03月22日 09:00

    バルミューダが5万9400円の、針のない置き時計「The Clock」を発表した。LED光点で時刻を表現するこの製品には厳しい指摘が相次ぐ。「実用性ゼロ」「またデザイン重視」というものだ。ブランドのイメージは固定化し、信頼が揺らいでいる。「...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年08月31日 07:00

    「もう日本では稼げない」そんな空気が今まさに、ベトナム人の間で広がり始めている。ベトナム政府は9月10日から、海外で不法滞在を続ける自国民への罰則を強化する。8000万~1億ドン、日本円で約48万~60万円という高額な罰金が科される可能性が...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月29日 07:00

    ダブル不倫スキャンダルで一躍、その名を浸透させた元宝塚女優・花乃まりあに、さらなる荒波が襲いかかっている。8月まで上演されたミュージカル「愛の不時着」でダブル主演した三山凌輝との「不適切な関係」報道からおよそ1カ月が経過したが、花乃を取り巻...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/1発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク