社会
Posted on 2025年12月14日 18:02

六代目山口組・司忍組長9団体トップと「連続会談」(3)山口組が紡ぐ平和共存路線

2025年12月14日 18:02

 最終日の12月3日は、愛知県豊橋市の十一代目平井一家(薄葉政嘉総裁)本部を、関東の巨大組織・住吉会(東京)一行が訪れた。

 山口組と住吉会は、03年の北関東抗争など激しく対立した過去を持つが、近年は折に触れ、組織間の交流も見られる。また今年4月に六代目山口組が分裂抗争の終結を宣言した際にも、稲川会と住吉会がともに全国のヤクザ組織に働きかけ、業界の「総意」を取りまとめるために汗をかいた、という経緯がある。

「直近でも、10月に最高幹部同士の盃儀式の予定があった。実際には、事情があって六代目山口組から丁重に断りを入れ中止になったが、その後もこうして友好的な付き合いを継続しており、関係悪化には至らなかったようだ」(地元関係者)

 正午頃に豊橋駅で秋良東力若頭補佐(秋良連合会会長)、佐藤若頭補佐、竹嶋幹部が出迎え、住吉会一行が豊橋の地に降り立つ。小川修司会長を先頭に、児島秀樹会長補佐、藤生一男理事長、近藤耀靖本部長、松山博文組織統括長の5人が送迎車に分乗し、平井一家本部へ向かった。

 終了後、再び豊橋駅に向かおうとする送迎車の出発直前、司組長が車に近づき、車内に向け声をかける一幕も見られた。ほどなくして住吉会一行は平井一家本部をあとにした。直参衆が一礼する中、司組長は車両が視界から消えるまで、じっと見送っていたのだった。

 振り返れば、司組長が就任した05年、六代目山口組はその年のうちに怒涛の盃外交を推し進めた。司六代目の考える「抗争なき平和共存」のネットワークを全国に展開したのだ。

 波乱の10年間だった分裂抗争を過去のものとした現在、司組長だけでなく、新たに竹内若頭が後見人となった組織もある。ヤクザ社会における世代交代と「抗争終結以後」のネットワーク再編の波が、着実に押し寄せていることの証しだろう。

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