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Posted on 2025年12月10日 11:45

阪神が「悪夢の2022年開幕戦」を完全払拭した現役ドラフト「ヤクルトから濱田大貴を獲得」の深~~い因縁

2025年12月10日 11:45

 今年で4回目となるプロ野球現役ドラフトが、12月9日に実施された。巨人は日本ハムの左腕・松浦慶斗を獲り、日本ハムは巨人・菊地大稀を指名した。結果的に交換トレードのような形だ。
 そしてこの日、両球団に関する別の一報が飛び込んできた。日本ハムから巨人にFA移籍した松本剛の人的補償についてだ。日本ハム側が人的補償の権利を行使せず、今回は「金銭のみ」の要求にする方針を固めたという。

 さて、今回の現役ドラフトでは、阪神が「2022年開幕戦の悪夢」を消し去った。阪神は井上広大(ロッテ移籍)を出し、ヤクルトから濱田太貴を獲得したのだ。
 この阪神の選択に、首を傾げるライバル球団スタッフがいた。井上、濱田はともに右投げ右打ちの外野手で、一発の可能性を秘めたスラッガー。タイプが完全に重なるからだ。
 24歳の井上は1000万円で契約更改を終えており、25歳の濱田の来季推定年俸は1600万円。阪神は他に狙っていた選手がいたのではないかと思えたが、そうではなかった。

 セ・リーグ関係者が「2022年の開幕戦」を振り返る。
「3月25日の京セラドームでのあの試合、矢野燿大監督率いる阪神の対戦相手はヤクルトでした。5回を終了した時点でのスコアは8-1。阪神のワンサイドゲームだったんですが、終盤にヤクルトに猛追され、8-10でまさかの大逆転負けを食らいました」

 その屈辱が今回の現役ドラフトとどう関係するかというと、7回の先頭打者として代打で登場し、レフトスタンドに飛び込むホームランを放ったのが濱田なのだ。これで8-3に。その大飛球に、マウンドの藤浪晋太郎(現DeNA)は唖然としていた。消沈していたヤクルト打線に「まだイケる」と思わせたのが、濱田の一発だった。少なくとも、阪神サイドは「濱田にやられた」と解釈しており、対戦チームながら「のちのち、スゴイ打者になる」と一目を置いてきたそうだ。

 2022年の阪神は前半戦は連敗街道まっしぐらで、チーム崩壊の危機的状況にあった。この年のオフに岡田彰布氏を監督に呼び戻し、今日に至るわけだが、阪神サイドが濱田に強い印象を抱いていたのは間違いないようだ。
「手薄だった代打要員が補充できました。近年、伸び悩んでいた濱田が覚醒したら、外野のレギュラー争いはさらに激化します」(在阪スポーツ紙記者)
 阪神にとって悪夢の2022年は、今回の現役ドラフトで完全払拭されたのである。

(飯山満/スポーツライター)

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