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記事全文を読む→最大致死率75%「ニパウイルス」流行をめぐる「インド⇔タイ⇔日本」感染検知網トライアングル
「致死率最大75%のウイルス」と聞けば、それがとんでもなくヤバイものだということは容易に想像できよう。インドで確認された「ニパウイルス」は現時点で日本での感染報告はないが、警戒感はにわかに高まっている。そして今、衛生業界関係者から、意外な指摘が出ているのだ。
「日本へのリスクは、実はタイの水際対策に大きく左右されている」
今回の流行はインド東部、西ベンガル州など限定した地域に集中しており、日本への直接流入リスクは低いとされる。しかし、人の動きは航空機の直行便だけでは計れない。そこで出てくるのが東南アジアの国、タイなのだ。
近年、タイはインド人観光客が急増する国となっており、同時にインドからまずタイに入り、そこから日本へ向かう「迂回ルート」が現実に存在する。日本にとってタイは、東南アジア最大の訪日送客国であり、タイ経由の人流は無視できない規模なのである。
さらに見逃せないのは、タイは日本人にとって人気の高い渡航先であるという点だ。バンコクやプーケット、チェンマイなどには日本人観光客や長期滞在者が多く、日タイ間の往来は非常に活発だ。仮にタイ国内で見逃された感染者がいた場合、日本人旅行者やビジネス渡航者を通じて日本に持ち込まれる可能性が、理論上は否定できない。
こうした中で、日本への波及を防ぐ最大の防波堤となっているのが、タイの空港での水際対策である。タイ当局はインド発の渡航者を中心に体温検査や健康申告、二次スクリーニングを強化している。これまでに多数の渡航者がチェックされているが、現時点で陽性者は確認されていないという。
ニパウイルスは新型コロナのように無症状で広く拡散するタイプではなく、発症後の濃厚接触が主な感染経路とされる。そのため症状ベースの検知が比較的有効で、空港でのチェックが機能しやすい感染症だ。言い換えれば、タイでの水際が緩めば、日本へのリスクは相対的に高まることになる。
日本側も入国時の監視体制を敷いているが、実質的な第一関門はタイだ。インド、タイ、日本という三段構えの中で、最初の大きなふるいがタイ空港で機能している以上、「日本の安全は、バンコクやプーケットの検温ゲートにかかっている」と言っても過言ではないのだ。
アサ芸チョイス
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