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記事全文を読む→広島カープが日本ではなく台湾のDAZNと契約した「深~い因縁」地元権益死守の絶対方針
広島カープが台湾版DAZN(DAZN Taiwan)と放映権契約を結び、広島の主催試合が台湾で視聴可能になった。海外への本格的な配信展開という意味で快挙ともいえるニュースだが、なぜ日本ではなく台湾のDAZNなのか。
広島とDAZNの関係には、深い因縁がある。2016年、DAZNが日本でサービスを開始した際、広島はDeNAとともに、最初に放映権契約を結んだ球団だった。
しかし、契約には条件があった。地元テレビ局の放送エリアでの扱いを重視し、広島県内からのライブ配信をIPアドレスでブロックするというものだ。県外の広島ファンには好評だったが、地元ファンからは「自分の街なのに試合が見られない」という不満の声が上がったのだ。
3年間の契約が満了した2019年、更新交渉は決裂した。DAZN側が「全国どこでもライブ配信する」というポリシーを譲らず、地域制限の継続を拒否したためだ。球団は「広島県内および一部地域でのライブ配信をしないという条件を飲んでもらえなかった」と説明し、日本版DAZNでカープのホームゲームが配信されることはなくなった。
そこに今回の台湾DAZNとの契約が、意味を持つことに。DAZN Taiwanは台湾向けサービスとしての配信権を取得しており、日本向けの配信権とは別枠で扱われる。広島球団にとって「地元権益を守りながら海外展開もできる」という理想的な条件が整ったからこそ、契約が実現したのだろう。
そもそも広島の台湾重視の姿勢は、今に始まったことではない。球団公式サイトには、台湾出身スタッフ「陳さん」による「陳ブログ」が設けられている。各記事が日本語と繁体字中国語の両方で書かれ、現在も定期的に発信が続いている。台湾人ファンとの交流を大切にしてきた球団だけに、今回の契約はその延長線上にあり、海外ファン獲得への布石としても評価できよう。
一方で、日本国内の県外ファンが依然としてホームゲームをDAZNで見られない状況は変わっていない。台湾のDAZNが先に動いたという皮肉な事実が、日本のDAZNとカープの交渉を再び動かすきっかけになるかどうか。
(ケン高田)
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